aonisai さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
色々入ってます。
機動戦士ガンダム 水星の魔女
原作 矢立肇、富野由悠季
監督 小林寛
シリーズ構成 大河内一楼
アニメーション制作 サンライズ
「ヴァナディース事変」と名付けられたフォールクヴァングの襲撃から21年の年月が流れ、ガンダムの開発者が「魔女」と呼ばれるようになったA.S.122。水星育ちの少女スレッタ・マーキュリーは母プロスペラ・マーキュリーの勧めで、ベネリットグループが運営する教育機関アスティカシア高等専門学園に編入してくる...
ガンダムは初見です。
そのため、他のガンダムと比べたレビューにはなっていません。
また本レビューは1期と2期を合同したものになっています。
・キャラクター造形
人数が多く、個々人にドラマを持たせることに苦労しているように感じます。私の理解力が低いこともありますが、キャラの行動原理がすぐわからない場面が多いように感じました。個人的に人間ドラマを重視していることもあり、よりコマ数を取ってほしかったと思っています。具体的にはラウダ・ニカ・ノレア・シャディクに関してです。
主要キャラについては描写が足りているので、その部分でカタルシスを感じることが出来ることができました。スレッタとミオリネの関係性は細かい描写もあり、かなりこだわって描かれているように感じました。女性バディもの・友愛的関係と恋愛的関係(独占欲)がバランスよかったです。百合が好きなわけではないですが
・ストーリー構成
GUND医療などの具体的なワードや組織ごとの対立構造、場面転換など様々話が発散・複雑化して、少しついていきずらかったようには思います。この部分については少し粗さを感じました。図を用いて説明するカットがあってもよかったようには思いました。
個人的には決闘に際し、第三者の影響があるのは自由度が高すぎると感じました。結果は当事者間の戦闘やコミュニケーションによって決まるべきだという考えが自分にあるんでしょう。
14話でスレッタの異常性がわかりやすくなり、17話で展開が大きく変化し、状況が悪化していきます。17話のミオリネの選択はエアリアルのコントロールを不安定にする行為であったので致命的なものではありました。
ミオリネの人間性に注目すると、父の碇ゲンドウみたいな性格を踏襲しつつ、理想を求めて突っ走る性格でした。しかし、後半に成長したように感じます。
グエルの人間的成長も大きいと思います。好きな人は多いと思います。
・作画、キャラデザ
今風のキャラデザで、作画もかなり質が良かったです。
女の子キャラが多くて、見易さはかなりのものだったのではないかと思います。
・演出
ミオリネ周辺の歩くしぐさや握手の仕方が印象的でした。
・テーマ メッセージ
「逃げれば一つ、進めば二つ」はいい言葉でした。
こう並べると悪いところが多いです、ラストも好きなわけではないですが、満足度が意外と高かったのはなぜなんでしょうね。