「名門!第三野球部(TVアニメ動画)」

総合得点
62.4
感想・評価
11
棚に入れた
61
ランキング
4930
★★★★☆ 3.4 (11)
物語
3.5
作画
3.2
声優
3.5
音楽
3.3
キャラ
3.4

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ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

キャプテンよりマイナー?だけどヒケを取らぬ名作

少年マガジンの野球アニメ。全40話。
※作品データベース様より転載

【良い点】
友情・努力・ド根性!落ちこぼれだった主人公たち第三野球部がドン底から這い上がり、血と汗と涙に塗れながら快進撃を繰り広げる超王道ストーリー。
最初に戦った一軍や、ライバルチームたちのドラマも深く掘り下げられ、双方全力でぶつかる爽やかさがある。

主人公のあすなろ含め、掘り下げの丁寧さが抜群。全員個性的かつ見せ場をしっかり描き、誰一人が欠けても第三野球部の勝利はあり得ないと思わせる。
石井君や高橋君みたいな非力で地味目のキャラにも値千金の大活躍シーンがある。

第三野球部間の掛け合いで明るくコミカルなのも見やすい。
太ったお調子者の小西がイジられてキレるなど、コメディーの黄金パターン確立されていて安定感がある。
小西がイジられると奈保子ちゃんだけは応援してくれるのも微笑ましい。
奈保子ちゃん可愛い。

野球という競技の奥深さを余すところなく見せてくれる、極めてテクニカルな描写や試合展開。
単に奪三振やホームランではなく、意表突いたバントや好守備や執念の走塁、心理戦など、第三野球部・ライバル双方が多彩な戦術の限りを尽くす。
例えば最強のライバル・桑本からは一安打も奪えなかったにも関わらず、達郎が揺さぶって出塁、執念の走塁→あすなろの平凡なフライでツーアウト三塁…と思われたがまさかのタッチアップでサヨナラ勝利など。
作中最強ライバルとの決着がまさかの走塁で決まるとは驚いた。
とにかく試合が面白く、全く飽きさせず目が離せず。
野球って、投手が投げて打者が打つだけではないんだなと魅せてくれる。

最強ライバルの桑本も含めてライバルたちのキャラと掘り下げも申し分ない。
どのチームも応援したくなる。
ワンマンチーム・浅加学院のエースと部員たちの絆は尊く、第三野球部以上に応援したくなった。
決勝の黒潮商業のちょっと汚い連中ですら掘り下げが半端無く、良いチームだった。
最強の桑本との対決を準決勝に持ってきてベストコンディションで戦わせた構成も上手い。

原作でもピークと思われる地区予選編で綺麗に完結させた。
40話で終了は惜しい気もするが、本作に限れば良かったかも。

【悪い点】
昭和というか、昔の悪しきイジメや理不尽要素があるので現在見ると悪い意味で古い。

理事長がウザい。原作の掘り下げや改心して涙流すシーンカットされているので、最後まで嫌な奴。

怪我しても我慢してプレイ続けるド根性が、流石に現代視点だと感心しない。
アニメ後の原作でもあすなろはプロ1年で再起不能になっている、もっともアニメだけの評価ならここは考慮しなくてもよいか。

黒潮の汚いやり口はやっぱり気分良くない。準決勝がピークかも。

EDの実写の女の子。
可愛いんだけど、アニメで三次元出すのは好きではない。

【総合評価】9~8点
昭和末期〜平成初期の隠れた名作。
野球アニメという括りで見ても面白さはトップレベル、キャプテンにもヒケを取らない。
評価は最高に近い「とても良い」

昭和天皇病臥により「ハイスクール!奇面組」や「ついでにとんちんかん」のようなギャグアニメが自粛、真面目な本作が放映されたとの事。
一部地域では打ち切られるなどの不遇作、クオリティーは最高水準なだけに勿体ない。

投稿 : 2023/10/24
閲覧 : 78
サンキュー:

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