エイ8 さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
イケメン化する三つ編み
『スキップとローファー』は、高松美咲による日本の漫画作品。『月刊アフタヌーン』(講談社)にて、2018年10月号から連載されている
メディアミックスとして、テレビアニメが2023年4月から6月まで放送された(wikipedia)
必要乙女力指数+60%
雰囲気からして名作感漂う作品w
内容的には実にアフタヌーンらしい男性でも見れる女性向け作品という感じ。
構図としては実にテンプレ的で、「純朴な田舎者」と「擦れてしまった都会人」といった対比の中で田舎出身の岩倉 美津未(いわくら みつみ)が都会出身者たちにピュアな影響を与えるという形。
創作ものでは田舎人の心が綺麗過ぎるというのはよくある話なのでこの点を突っつくのは無粋かとは思うものの、これが鼻につくかどうかが本作を好意的に捉えられるかどうかの最大の関門であるような気もするwとはいえまあ、ナオちゃんのようなタイプを受け入れられる上に娘を預けるとか、まあほんとすごく進歩的な田舎人だなあとは思わなくもない。
女性が主人公であるためヒロイン役は男性の志摩 聡介(しま そうすけ)。元子役でシュッとしたイケメンw(というか、この「シュッとする」という表現って関西人限定的なものかと思ってたけど違うのね)。美津未の友人の一人にはこの志摩くんを狙う江頭 ミカ(えがしら ミカ)がいる。彼女は努力型で過去の容姿的コンプレックスを乗り越えハイスペのカレシを作ろうと躍起になってるタイプ。まあ動機が動機なので彼女がそのまま志摩くんとどうこうなるということはなさそう。
一方美人枠である村重 結月(むらしげ ゆづき)の方はハイスペがどうとかじゃなく自分を利用しようとしない心を許せる人と友達になりたがるタイプ。そういう意味では何でここにミカが合流しているのかはちょっとわからん感じではある。見た感じ友達(美津未)の友達だから、という感じでもなさそうだし。
ただまあこういう美人を理由に利用されるのが嫌ってタイプなのにどうしてこんな派手な格好を維持するのだろうと思わなくもない。そんなに嫌なら誠ちゃんっぽくすりゃいいのにw
そんな久留米 誠(くるめ まこと)は典型的陰キャラだったものの結月との出会いから徐々にクール系へと転身するw
実際最初は本当に暗いタイプって感じだったのにお泊り会の時のホラー上映会で見せたイケメンムーブには見てるこっちもキュンと来ました。そりゃあんなん見せられたら結月じゃなくても惚れるというものです(異
それにしても美津未のキャラは良いですね。四白眼女子主人公なんてあまり記憶にないですが現状嫌な所が一つもないほどの完成された純朴系を維持しています。基本的には女性向け作品のため志摩くんみたいなシュッとしたタイプが彼女に惹かれていくという流れになっているみたいですね。正直こういうタイプの子は必ずしも色恋の方向に進まなくても良いとは思うんですが、ジャンルみたら「ラブストーリー」とか書いてるのでそうなっていくんだろうなあ。ま、冴えないモブ男子に美少女が惚れまくる男子向け作品に比べたら美津未ちゃんはちゃんと魅力ある方ですが。
本作の一番のハイライトはやっぱりナオちゃんでしょうか。最初彼女の声を聴いた時、随分と女声出すのが上手い声優さんだなと思ったらガチの女性声優さんでした……失礼しました……。いやでもほんと完全に騙されました。というわけで声優の評価5にしときましたw