退会済のユーザー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
往年のスタッフたちの熱意が伝わる、おすすめ度★★★★☆
リンガリンド。その地は壁に囲まれた世界。壁がその地を覆い、守り、育み、育てた。
スピード感のあるCGによるバトルシーンは圧巻で、制作スタッフの熟練の技を感じさせられる。デザインもロボットの変身者(搭乗者)の信念に応じて変わるという設定は面白く、意外とイメージ的に合ってるものやシンプルながら洗練されたフォルムのものもあった。
シナリオは一本調子だが右肩上がりで面白くなる。プラークとフィーネのミスリードはなかなか面白く、フィーネの裏人格、フィノワールは粗暴な性格で中の人も相まって「邪悪な纏流子」という雰囲気が出ていた。ゼツ皇帝陛下も平常時は落ち着いていながら力こそ全てを掲げるような絶対的な威圧感を発揮する実力者で、裏切った部下の粛清に威圧しながら涙を流すトドメはかなり印象的。
一方で序盤の村人逃走劇でウダウダしたり、中だるみやテンポの悪い所が多かったのはマイナス。また、アロウ、シュウ、アタリー、エルシャ、ビットやフィーネ、プラーク、カイ将軍やレンなどのメイン格となる人物は好感が持ちやすいが、村長のようなサブやモブキャラは不快感のある人物が多い。また、後半はルドルフがひたすらウザったく、本人の言動や部下の道化師と共にあれこれ掻き回すだけの展開にヘイトが溜まった。
スケール感や面白さはグレンラガンの精神を受け継いでいるので好意的に見られるものの、流石にダレるところも目立ったので★5は惜しくも付けられない。