ぴかちゅう さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ページって必要でしたか?
ついに5期まできましたが、今期はこれまでよりも低めの評価です。その主な理由はストーリー。特に納得できなかったのが、「ページ」という飛び道具の必要性でした。
SFにしてもミステリーにしても、必要ない飛び道具は使わない、というのが原則だと思っています。その観点からいって、このストーリーを展開する上で、「ページ」が必要だということに私は納得できませんでした。原作未読で一回しか見ていないので、もしかすると見落としがあるのかもしれませんが、そもそも「ページ」の効力自体もたいして強くないようですし(例えば、武装探偵社側につく警察官も描かれていましたね)。既に異能力という飛び道具があるのですから、ページなど持ち出さなくとも、このストーリーの展開に必要な新たな異能力の持ち主を登場させればよかっただけではないでしょうか。
また、3期から散々引っ張っておいて、最後にたどり着くのが、世界平和のための権力一極集中だとか権力は腐敗するだとか、高校生でも思いつきそうな議論の応酬というのは本当に拍子抜けしてしまいました。しかも、福地のとてつもなくややこしいプランは、途中でバンパイアが制御不能になったりとか、想定外のことが起きたときにあまりにも危うすぎて、論外です。
それ以外にも、空港戦で鏡花ちゃんが参加していないようなのは何故?とか、ワン・オーダーが福沢の声に反応するような設定は誰がしたの?(福地にそんな設定権限が与えられていたとは思えない)とか細かい疑問はありますが、それ以前の問題として、作品の中心的なストーリーの質がどうしてここまで落ちてしまったのか、というのが最終話を見終わった後の感想でした。
続きはあるみたいですが、映画だったら見ないかなぁ。TVだったらなんだかんだで見るような気がしますが。