nyaro さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
なろう系と別物。ストーリーがあって設定と世界観がない。
不思議な造りの作品でした。この作品は、ストーリーはあるのですが世界観や舞台、社会に関する設定などがまるで見えません。そう…ストーリーありきでキャラの背景どころか立場や属性、性質がまるで見えないという不思議な造りです。
正直、中世だろうが近世だろうが、現代だろうが、時代とか社会制度や貴族制度はどうでもいいという開き直りすらしていない…そう、無関心な感じです。1例を挙げると「石油で金持ち」っていう言葉だけあればいい…という風に見えます。
エピソードも不思議で、感動場面を描きたがるのが普通ですが、なんか淡々と事実が進行していく感じです。一応恋愛シーンはあるのですが、なんか説明されているだけの気がします。
いわゆる「なろう」系の作品は、逆の事が多く設定やキャラの属性や特徴、世界観は自分好みで一生懸命作るのですが、自分が描きたい場面のエピソードありきで、ストーリーが無いものが多く先細り感がある作品が多いです。
ファイナルファンタジー的ななろう的基礎データベースも共有していない感じで、ちょっと驚きました。
で、調べたら韓国のマンガが元なんですね。なるほどなあと思いました。日本で醸成された「なろう」的ファンタジーの世界観と似て非なるものになった理由ですね。
韓流ドラマなどにも通じるのかもしれませんが、キャラは沢山登場してそれなりの説明はあるのですが、社会背景が全く見えないのでまるで理解できません。
日本の少女マンガにもそういうところがあります。つまり入り込んでキャラだけに注目するような楽しみ方ができると、自然と世界観に没入できるのでしょう。その点で言うと韓流ドラマも構造が似ているので、好きな人にはひょっとしたら刺さるのではいのかという気はします。
ですが、入れないと辛いです。キャラがなかなか面白い娘なのと、あまりになじみがない作りだったので、最後まで見ることはできましたが、結局ポカーンです。
日本のマンガとはまるで違う作りだし、楽しみ方がまるで違うので全体として評価が低いのと、時々面白いという人がいるのはわかる気がします。
基準はオール3として、作画はいいですね。動かないですが人物が綺麗でしたので4。ストーリーは…うーん、一応陰謀的なものもありますけど…物珍しさが面白かったので3.5。キャラはヒロインはいいですけど、誰が誰だかわからないし、記号というよりコマなので3かなあ。