てとてと さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
前半面白いけど後半ダラダラと冗長
妖怪ウォッチシリーズ第4作。全63話と劇場版あり。(レビューは劇場版除く)
※作品データベース様より転載
【良い点】
個性豊かで愉快なキャラクターたち。妖怪たちも含めて掛け合いのノリが楽しい。
ジンペイはコロコロコミックのギャグ漫画主人公めいていて、どんなシリアスも奇妙なギャグセンスでブレイクしてのける。
変身バトルも適度にコミカルで適度にシリアス、ダサいような、カッコイイような、奇妙だが見応えはあった。
後半以降の侵略宇宙人の陰謀やらの長編よりは、初期〜前半辺りの個別回に良回が多い。
序盤は妖怪や怨霊絡みでゲストキャラと交流したり、救済していく路線で安定して面白かった。
特に1話のゲストヒロイン・カナちゃん(中の人も花澤香菜ちゃん)の切なく美しいストーリーは非常に良かった。
個別の事件解決の裏で、怪しげな陰謀ぽさも蠢いているなど、連続物としても気になる構成。
また、タイトル通りの学園物らしさを活かした作劇も中々。
ロボット部が巨大ロボット繰り出したり、フィクション特有の何でもアリな部活動のトンデモさで展開が派手。
【悪い点】
バトルがワンパターン。
コメディーもスベりがち。独特なノリは嫌いじゃないけれど、面白いかは微妙。
主要キャラ個別の掘り下げや交流も63話もあるのに疎か。
32話過ぎ辺りからの宇宙人侵略編以降が冗長。
着々と侵略されていく不気味さや、会長以外の記憶消されての会長の焦燥感など、続きが気になる構成にはなっていたものの、
終始劣勢で理不尽に虐げられフラストレーションが溜まる。
個別回の面白さ的にも前半に劣り、低空飛行続けた印象。
少しずつ判明する事実や、会長やナユの悲しきドラマ自体は悪くはないんだけど、ジンペイたち蚊帳の外気味。
長々と伏線らしきものを引っ張ってはいたが、腑に落ちない点も多い。話が冗長で伏線も覚えてられないというか…
ようやく宇宙人倒した後、次の敵勢力登場するも、著しくスケールダウンしていて屋上屋を架す印象。
大魔王バーン倒したら次は賢者バロンと戦い長々と苦戦するみたいな。
中等部対高等部とか、地球滅亡の危機の後で今更学園抗争とか白ける。
低空飛行でダラダラと引き延ばし、ラストも微妙。
【総合評価】2~3点
前半は面白かった。後半イマイチ。せめて侵略宇宙人倒した時点で終了していれば大分マシだった。
評価は1話だけはとても良い、前半良い、後半とても悪い寄りの悪い、通して「悪い」