てとてと さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
石鹸枠の一角でヒロインズの可愛さが中々。時が経ってみると結構好きだった
MF文庫のラノベアニメ。「星刻の竜騎士」に続く石鹸枠。2023秋の聖剣学院の魔剣使いと同じ作者。
異世界舞台で異能バトルする美少女たちとハーレムラブコメしたりする。
※作品データベース様より転載
【良い点】
コテコテな石鹸枠テンプレの数々。良くも悪くもテンプレではあるが、キャラクターも舞台設定も安定感・安心感がある。
コンセプトが明快、好みに合うならば(こういうのでいいんだよ)を体現している。
ハイファンタジーで、中二病異能バトルで、主人公が異能バトル大会で勝ちたい事情抱えたヒロインズと関わっていく王道。
1話初っ端の出会いからしてコッテコテなラッキースケベの乱舞、こういうのでいいんだよ…
全体の話も異能バトル大会で勝ちたいという分かり易さ。
特にストレス要素は無く気軽に見れる。
ヒロインズが中々可愛い。ヒロインズとの交流や掘り下げは十分あり。
赤髪勝気ツンデレなクレア、小悪魔系なお姫様フィアナ、凛とした美少女騎士エリス、そしてあざとい幼女エストちゃんと粒揃い。
各々辛い事情抱えているのをメンタルケアする過程でラッキースケベと好感度上昇に持ち込む。
萌え的には銀髪の甘えっこ幼女精霊エストちゃんが大変可愛らしい。人外故に常識知らずでガードが甘いのが萌えどころ。
エストちゃん主人公に甘える→他ヒロインズ「カミトはエストに甘い!」と嫉妬するパターンが確立してくる。
主人公カミトも特に嫌味は感じない、ヒロインズと真摯に接する男。俺つえー感も丁度良い塩梅。
カミトのライバル・ジオとのバトルは中々。
バトル大会のチーム戦を通してのヒロイン間の交友や成長などのスポコン要素も中々良い。クレアは序盤から見てかなり成長が見える。
チーム戦としての戦術や連携の妙は中々良い。作画の不足をある程度カバー出来ていた。
途中敗北して挫折からの終盤バトルは王道的な良さが十分ある。
作画は平凡ながら、キャラデザはラノベ絵らしい可愛さあり好み。
ラッキースケベも雑な規制ではなく、慎ましい範囲で微エロに留めていて丁度良い。別にアニメに露骨なエロは求めてないし…
声優陣は木戸衣吹氏の雑な「ひゃん」があざとい。加隈亜衣氏は強気少女よりも、エストちゃんみたいな可憐系の方が似合っている。
【悪い点】
コテコテなテンプレの嵐。このジャンル好む者以外には駄作でしかあるまい。
特に1話は酷い(良い意味で)、ここは1話で好みに合わなければ切るべし、と視聴者をふるいに掛ける、ある意味親切な構成ではある。
全体のストーリーもありがちで本作特有の見所、外連味は乏しい。
キャラの交流掘り下げはまずまずではあるが、まぁまぁ止まり。お姫様はやや掘り下げ不足。
本作に限らず類似作品全般に言える欠点として、他ライバルチームと切磋琢磨する要素が乏しい。
ラブコメ要素も強い印象残すには浅い。
カミトが抱える秘密や、この世界の謎などの設定や世界観の根幹に関わる話が中途半端で終了。
バトル作画は著しく悪くはないが、まぁまぁ止まり。バトルやアクションで魅せるアニメではない。
ラッキースケベも、それに特化したアニメに比べると控え目、中途半端。(ここは良い点でもあり)
【総合評価】6~5点
2014春の星刻の竜騎士以降、雨後の筍の如く乱造された石鹸枠の一つ。
平凡ではあるも、後続の粗製乱造テンプレアニメと比べると、まだ一定の水準を確保している。
2023年現在振り返ると無性に懐かしくなる、こういうのでいいんだよ…
評価は「良い」
同時期に似た路線のアニメが乱造されたためか、当時は辟易していた視聴者多く、評価で不利だった記憶が。
今振り返ると各々良さがあり、著しくダメな石鹸枠は殆ど無かった気がしてきた。
ダメになったのは、なろう出身の石鹸枠路線の台頭(2019年)以降か…