タック二階堂 さんの感想・評価
2.4
物語 : 1.5
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
観る必要なかったな…
詳細は公式でも。
なろうです。原作は「のうきん」「ろうきん」のFUNA氏。制作は「このヒーラー、めんどくさい」の寿門堂です。
不思議なもんで、「のうきん」の主人公の声優が和氣あず未さん、「ろうきん」が長江里加さん、そして本作が久住琳さんなのですが、どれも全員ノリが同じ。なんていうか、理屈っぽくて金に汚い、小狡い性格。これぞ「FUNA節」といったところでしょうか。
まあ、話はどれも「なろうFUNA」なので、ガワこそ違えど女の子が昇天して高次の存在から異世界転生させられ、チート能力で小狡く生きていくという話です。
なので、たいして面白くはないのですが、ポンポン展開していく話なので、なんか見せられちゃうというのはありますね。ここでの評判はすこぶる悪いのですが、「このヒーラー」は嫌いじゃなかったので、そのテーストが少し感じられるので嫌いじゃないです。でも、面白くはないです。
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
あえて言うなら「FUNAのひとつ覚え」。
もうさ、やってることが「ろうきん」と一緒なんだもん。
なんでわざわざ異世界に転生して、食堂の給仕やってオムライスとか作って、それが貴族の目に留まるってことやってんの?
いや、同じこと「ろうきん」でもやったでしょうが。ホント、FUNAのひとつ覚え。
穏やかなのは結構だけど、じゃあ「生き延びます」なんて大げさなタイトルにしなきゃいいのに。むしろ「ポーションという名のチートでやりたい放題します」でいいじゃん。
創作物は作者を映す鏡。ひどい性格してますね、この主人公は。伯爵からパクッ…いや拝借した銀製の食器を道具屋に売りさばくよ。子供がこんな高価なもの持ってるのおかしい? これは亡き母がとある貴族から譲り受けた食器なんですグスグス。おお、かわいそうに。出せるだけのお金で買い取ってあげよう。
大嘘つきです。
ほかの方も書かれているように、窃盗、虚言、寸借詐欺…
これが本当に普通のOLだった人間のやることでしょうか。
やれやれ…
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
いやあもう、よくぞここまで主人公の性格を悪く書けるもんだと感心します。
いちおうのアリバイ的に、王子様のお招きに応じなければ、勤めていた食堂の人たちに迷惑がかかるから、とお城に赴く主人公。で、やったことが…
・使者の態度が気に入らなかったのか、招待状しか受け取ってないと言う。ドレスと宝石の入った箱は何も言われなかったので、隣に家への届け物だと思って開けずに渡したってさ。
・王子の婚約者なんかまっぴらごめんだ。子を産まされて、愛情も受けられず、子育ての最中は愛人の隣で寝るんだろ。貴族だって大差ない。私は自由に生きたいんだ、と宣言。当の貴族夫人やら王妃やらがいる前で。
・言いたい放題言って、出てきたところに荷馬車に乗せてくれたおじさんと商売の話で盛り上がるも、店に勤めないかとの誘いにあっさりNO。だって、大店の従業員じゃ自由な時間もないだろうし、遅くまでこき使われるからね。
ねえ、こういうのを聡明っていうの?
底意地が悪いだけじゃん。ていうか、パーティーの招待に応じずに店の人達が咎めを受けるかもって言うならさ、さんざん暴言を吐きまくって出ていくほうがヤバくね?
でまあ、罪滅ぼしというか、作者が主人公を正義にしとかないととバランスを取ったのか、夜な夜な貧しく病に冒された人たちをポーションで救う義賊みたいなことを子供を集めて始めましたって、そんなことで「ああ、いい主人公だ」って思うとでも? むしろ、なんで財布を盗んだ子供とお助けマンを始めるのか、展開の意味が分からなすぎて唖然としてるんですけど。
なんていうか「ろうきん」もそうでしたが、主人公が有能(とは視聴者の誰も思ってませんが)であることを見せつけて、必要とされるとバカにしたかのようにあっさりと断るという「○○のひとつ覚え」展開。これが「ざまあ」とでも思ってます? ただただ胸糞悪い、性格悪い主人公でしかないです。
とまあ、どういうパワーが働いたのか、こんなひどいのを書く作者の原作を3本もアニメ化する業界って、いったい…
と思っております。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
このキャラデザでテコ入れの温泉回とか…
誰 得
というのは置いておくとしても、まあ酷い話でしたね…
そもそも、田舎の小さな村が盗賊団に脅されているのに、その村人が通りがかった腕の立つ剣士をもてなして懐柔しようとか、そんな下策を考えます? 作者の性格の悪さが表出しているとしか思えないです。
で、何日滞在したのか分かりませんが、剣術の心得のない村人を「付け焼き刃」で鍛え、竹槍で撃退させる…
いやもう、なんだろう?
子供向けアニメの「ドンチャック」レベル。
あ、「遠くから、生暖かい目で見守っていますよ」とか、ネットスラングを多用しないほうがいいですよ、馬鹿っぽいから。
あ、褒められるのは、どっかの「豚さん」みたいに万策尽きずに納品できているという点ぐらいでしょうか。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
完走して得た感想が「別に観なくてよかったなこれ」です。
序盤から中盤までの主人公・カオルの不愉快さが、中盤以降は影を潜めた感じですが、そのぶん内容が虚無。なんていうか、カーリングのストーンみたいに、スーッと滑っていくような話の展開。最後の疫病のエピソードもねえ…
寿門堂も、さすがにこの内容では視聴者に申し訳ないと思ったか、オーラスにキャストに「最後まで観ていただき、ありがとうございました」とご丁寧な挨拶を言わせるという。
もう、さすがにこの原作者の作品をアニメ化するのはいいんじゃない?
どれも似たりよったりですよ。
{/netabare}