タック二階堂 さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.5
作画 : 1.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
まともに作れないのなら辞退しろ。
詳細は公式でも。
KADOKAWA『電撃文庫』より刊行中の逆井卓馬さんによるラノベのアニメ化作品です。制作はProject No.9。
うんまあ、豚のレバーを生で食って昇天したオタクの理系大学生が、異世界で豚に転生したところ、心が読める美少女とボーイ・ミーツ・ガールならぬ、ピッグ・ミーツ・ガールしちゃいましたよというところから始まる物語。
なんだろう。萌え豚のオタク役がハマるねえ、松岡禎丞さん。んで、なんでも言いなりの金髪美少女役に楠木ともりさん。この人、こういう役も行けるのね。この手の役どころは高橋李依さんの独壇場と思ってましたが、なかなかどうして、いいじゃないですか。
つーことで、明らかな「出オチ」系の作品。とりあえず初回の手応えとしては、ともりるに豚呼ばわりされてブヒブヒ言いたいという萌え豚さん専用のアニメって感じでしょうか。
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
ひどい最終回でしたね。なんていうか、万策尽きて最終話のみクールをまたいだ挙げ句に、言い方はキツいかもですが制作陣の「めんどくせえ、めんどくせえ」という声が聞こえてきそうな出来でした。
たいして必要のない回想という名の映像の使い回し。引っ張る必要のない王都デート。人がゴミどころか、ビックリするぐらい人がまばらな街の風景。王都の人たちはマネキンか何かかい? 微動だにしない王都の人たち。極力動きのあるシーンを描きたくねえとばかりに、たいした作画でもない背景をパッパッと繋ぎ合わせる新海作品のような手法。
スッキリまとめればいいのに(どうせ2期やらねえんだろうから)、わざわざ他の転生者を集めて、また転移して豚でしたというオチ。
全体的に、なんていうか抱えられる以上の仕事を抱えて、全部やっつけ仕事になりました。しかも納期も守れませんでしたという、とてもプロの仕事とは思えない作品となってしまいました。ちょっとね、要注意な制作会社になってしまいましたね、Project No.9は…
{/netabare}