Mi-24 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
カタツムリを支配する寄生虫が印象的。「心を喰らう悪魔」が恐ろしい
日常と戦闘のバランスが適切。回想シーンも話しの流れを切る事もなく、全体がスムーズに流れて飽きる事なく見ていられた。
戦闘は悪魔同士の理不尽で不条理な攻撃の応酬。「気が付いたら死んでいた」の描写が良かった。
《主人公のデンジ》
デンジは「正義の為に」とか「苦しむ人々の為に」とかの、薄っぺらい戯言を言わないのがいい。
それに、何時も自分の言葉で喋る。
例えば「Aさんの事をどう思う?」と聞かれた時、
「Aさんは皆に好かれてますよね」とかの、当たり障りの無い言葉で誤魔化したりしない。
デンジは「Aさんはちょー好き!」や「Aは嫌い」など、自分の意見をハッキリと言う。
何でも人のせいにする相棒の魔神パワーと対象的に、何らかの失敗をした時に決して人のせいにしないのもいい。
但し、余りにも素直で真っ直ぐな性格な為、他人に利用されるだけの存在なのが悲しい。
《野生の獣、魔神パワー》
今日、今生きる事を優先するパワー。明日、将来の事など考えない。
戦闘は確実に勝てる相手としかしない。勝てない、又は自分が大怪我しそうな相手からは、躊躇なく逃げる。
自分が生き残る事を最優先する。正に野生の肉食獣そのもの。
世間体を全く気にしない生き方が痛快だ。
デンジとパワー以外も魅力的なキャラが揃っていて、見てて面白い。
全12話だが中身は濃い。
早く続きが見たい作品。