たナか さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
フール・フォー・ザ・シティ
頭文字Dの数年後らしい。
いつものしげの伝統芸。
峠を攻める走り屋みたいなヤンチャは許されない時代なので合法化したのは今風。EVに絶滅させられたガソリン車のみで行う独自レギュでのレースがMFG。一般流通しないガソリン車をアピールするメリットはないのでメーカーのスポンサーつかないだろとか野暮は言うまい。肝心のクルマのCGは流石の出来で漫画風味なエフェクトもアニメらしくていい。だがドライブアクションなら実写の迫力には敵うはずもないし、CGモデルの出来がいいだけにクルマの挙動がショボいのが悪目立ちしてる。これならレースゲームのリプレイ見てる方が楽しい。頭文字Dのようなトンデモがないのでラブコメ要素と折半したような感じ。ひたすら日本ゴイスーなので国内ウケもいいだろうし、同時に海外勢には聖地巡礼旅行番組としても機能するインバウンドアニメでもある。
キャラデザも原作よりは見やすいがしげのデザインはしっかり踏襲。原作からして海外市場を意識してるのか知らないが萌えキャラでもないしイケメンでもない。今のアニメの主機能であるキャラグッズ販促ビデオではない。しかしややカタコトのイギリス人ハーフの設定が上手く効いている。外国人の成人でもカタコト日本語の会話だと実年齢より幼く感じて好感度が上がる現象。海外文化に育った環境のせいでカナタは単純にめちゃくちゃにいいやつという設定に嫌味がなく納得感があり、日本人ならそうはならんやろとヘイトを産みがちな鈍感朴念仁すらも許される。それでいていつもの俺また何か的なすっとぼけオレツエーの爽快感は健在。ヒロインがめちゃくちゃ美人な設定なのが読者に伝わりにくいのもよくもわるくもいつものしげの芸。そいつが美人と思うならそいつの中ではそうなのです。キャラと自分の認識のズレに耐えられないのは作品の対象精神年齢との相違があるだけ。こういうレベル感は青年誌相当。
TOYOTAの技術は世界一ィィィ。KAIZENなどのソフト面だけではなく多種多様な技術で業界を席巻し未だエンジン製造技術では世界随一。ガソリンエンジンなら水素などの燃料に変えても製造ラインはある程度そのまま使えるので安易なEV転向は雇用の面でも難しい。あいつ生意気だからハブろうぜといった強引なEV政策による欧州勢の理不尽な嫌がらせも軽々と突っぱねる特攻番長。プラモみたいに車体のアルミ一体成形とか変態すぎる。無駄に高いだけのイタ車は職人の手仕事だから〜とかいうが、日本のオンボロ町工場の底辺職人の方がはるかに技術は高いはず。
絶滅したガソリン車で云々っていうのは古典SFの擦られお約束。古典では1エピソードにもならないお約束を膨らませて作品にするってのが増えたな。フリーレンもそうだけどネタ切れ感が漂ってるな。
そもそもユーロビートあんま好きじゃなかった。