いるかん さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.5
作画 : 2.5
声優 : 2.5
音楽 : 2.5
キャラ : 2.5
状態:途中で断念した
本筋なんかよりも、懐かしいノリで統一
アニメから感じ取ったメッセージをタイトルにしてみました。
アニメではすべての評価軸で、見事に1990年前後の二線級子供向けアニメを懐古するかのようなクオリティで徹底されています。
キャラデザインはマンガよりも、幼く、かつ、特徴を削ぎ落して描き易さ最優先。
表情には昭和のギャグマンガテイストもしっかり残し、アクション時の衝撃は小さい集中線の繰り返し。
構図は横向き真正面向きが多く、女の子のキャラ紹介の時はストーリーに関係ないポーズを着ける。
ゴリラは、横向きで歩いていたところえお、何故か左足元を右前足で攻撃してまで画面と正対させて、意味がなくてもドラミング。
ストーリーは1クールに収めるためか、マンガがそうなのかはわからないけど、途中から原作の厚みを思い切ってオミット。
デレ表現は「好き→しゅき」「食べる→たべりゅ」にしとけばいいという不思議ちゃんキャラをトータルでは考えないシンプルな発想。
音楽も、歌には金をかけず、ダンジョンBGMはどこかのRPGで聴いたような懐かしさ。
どこにも現代の視聴者に媚びる隙が無い作りです。
あまりの徹底ぶりに監督さんの経歴を見ると、なんとあの名作アニメ「100万の命の上に俺は立っている」の作画監督・演出をされていた方と知り、実績的にも純粋に年功序列のみで監督になられたのだろうと推測しております。
蛇足ですが、1,2話の脚本家さんもおそらく監督さんと同年代ですね。さぞや会議は盛り上がったことでしょう。
おそらく同年代のクリエイター経験があるものとして、この実力でよくここまでやって来られたものだといたく感心しております。
原作小説は「なろう」で最新まで読み、マンガは表紙と最初の数話だけ読んだ上での評価です。
その上で、重要では無いキャラをわざわざ性別変更したのも、重要な他ダンジョンの要素を省略されているのも、きっと1クールで収めるために断腸の思いで改悪されたのだと思います。
なので、私程度の気楽さでは、5話以降を見ることはできませんでした。