タック二階堂 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
「オッドタクシー」のP.I.C.S原作でダークホース候補筆頭…だったんだけど…
詳細は公式でも。
原作は映像制作をメインに手掛けるP.I.C.S、その所属クリエイターであるテレビ・CMディレクターの中尾浩之さんです。
P.I.C.Sというのは、2021年にノーマークから面白さの口コミで覇権アニメにまでなり、しかも映画化された「オッドタクシー」の原作を手掛けた会社です。キャラ原案は『ツルモク独身寮』の窪之内英策さん、制作は「デカダンス」「幼女戦記」のNUTです。
これだけ見ても、この作品がノーマークということはありえない。
なのですが、やはり純粋なアニメ制作会社ではないからか、まったく話題にならない。アニメYouTuberもこぞってガン無視。このサイトでも、作品登録すらされていなかったので掲示板に書いてリクエストしました。
で、初回。
謎の正体不明生物と戦う会社を舞台に、経済的な視点で正しく描かれるロボットヒーロー物語というあらすじどおり。まあ、ジャンルとかはまったく違いますが、雰囲気は「パトレイバー」的なノリを感じました。
予想通り面白かったですね。これは期待していいと思います。
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
むーん…
主人公がヘイトを集めるタイプの話ですねぇ。お調子者で、人の気持ちなどお構いなしに会社のイメチェン戦略によって無遠慮に写真を撮らせる始末。
んで、ちょい反省したかと思いきや、ガン無視のヒロイン?に逆ギレ。今んとこ主人公を好きになれる要素が薄いのが難点でしょうか。
ただまあ、こういった世界観や設定などは好みなので、これから期待していきます。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
うーん、うーん…
まあ、設定云々に対する引っ掛かりもさることながら、こういうお調子者主人公が好きじゃないんですよね…
巨獣とブルバスターの戦闘シーンをSNSにアップ。それはいいですよ。いや、良くないけど。会社のイメージUPからのサイト流入を狙ったのなら。でもね…
「ずっとバカにされてたから、こんなすごいことやってんだぞって自慢したくて…」(要約)。
なんじゃそれ。
頭が悪いとも違うんですよね。調子に乗って余計なことやって、怒られてシュンとなるけど、仲間のピンチに謹慎をブッちぎって戦いに出ちゃう。
まあね、アムロもそういうとこありましたけどね。まあ、こういうキャラじゃないとストーリーに起伏は生まれないんですけどね。でも、好きじゃないなぁ…
ということで、なんていうか主人公に好感が持てないので一歩後退です。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
うーん、うーん…
いや、面白くないってことはないんですよ。ないんだけど、なんか純粋にキャラに対する嫌悪感が凄い…
研修で1ヶ月、波止工業に親会社から出向されてきた鉛。でも、前評判で「高学歴」って聞いただけで、あからさまに嫌な態度を取る高卒の主人公。こいつのどこを愛せというんだい?
時間外の残業を拒否する鉛。まあ、当然の主張ですよね。それに対して、クドクドと説教する経理の片岡。まあ、この人は一貫してこんなキャラなので、今更愛せとは言われないとは思いますが。
金にならねえ仕事は適当に、というシオタバイオ研究員の猪俣。それだけならまだしも、部下の水原にセクハラ・パワハラ。
なんかさあ、確かにリアリティのあるキャラではあるんだけど、こうもロクな人間性じゃないキャラばっか出して、観ている方が不愉快にならないとでも?
特に主人公が、これっぽっちも魅力がないのが致命的な気がしますね…
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
そろそろ見方を変えたほうがいいかもしれないと思い始めました。
本作が面白い、期待できるという気持ちが、ちょっとどうなんだろうという気持ちに振れ始めたというところです。
ここまで再三触れてきましたが、本作は人間を描くのが非常に上手くない。言い方を変えると、カタルシスを感じさせるのが下手。
さんざん水原研究員にパワハラ、セクハラを繰り返してきた猪俣。ひと悶着あったあとに、またしても「もう少し身なりに気を配れ。ただでさえ婚期を…」と言いながら、巨獣研究専門の部門長への事例を手渡す。ここ、もう少しなんかいい話にできたんじゃねえの?
波止工業に出向に来ていた鉛。巨獣の捕獲作戦を拒否して職場放棄。帰り道に巨獣に襲われ、あわやのところをアル美に助けられる。んで改心したというなら話は分からなくもないのですが、実は水陸両用のブルバスターを導入するためのクラファンを画策してましたーって、なんで? そんな出向先に貢献するような何かがありました? クッソ生意気な年下の主人公に嫌味を言われたり、ある意味パワハラ体質なハゲの経理部長に嫌味言われたりしてたのに?
とまあ、出口がいい話風にまとめようとしているのに、入口と過程を何もかも間違えているから、視聴者がまったく本作に対して良さを感じられないという。
犬だった巨獣が息を吹き返し、シオタバイオで暴れまわります。窮地に陥った社長とアル美と水原。わずかに生きてたガラケーで武藤にSOS。すぐ出動という段階で、やれ弾を帳簿につけろだの、あと12分は休憩時間ですだの、ギャグなんだかマジなんだか、もういいよ、このくだり…
なんだろうなぁ。
この題材なら、もっと面白くできたんじゃないのかなぁ…
{/netabare}
=====2024.1.12追記です。
冬アニメも始まっちゃったので、もう断念扱いでいいかな。
本作の致命的なところは、サブスクの配信がほとんど解禁されていないところ。Leminoだけってのはさすがに…。そんな後発の配信会社、すでにいくつもサブスク契約している身としては、さらに追加はしたくないです。
で、それでも契約して続きを観ようという気にもならなくなったのが痛い。再三書いてきましたが、主人公が好きじゃないんですよね。なんでこういうキャラにしたかなぁ…
作画も良好だし、テーマ設定も面白くなりそうな要素が多いのに、7話までではハネませんでしたね。