てとてと さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
良き80年代の朗らかなSF活劇。結構面白いんだけど、惜しい点も多い
宇宙船で密輸業やってる青年が、マザーコンピュータ?の反乱で停止した宇宙船からお嬢様3人救助、一緒に活劇する。全4話のOVA。
※作品データベース様より転載
【良い点】
80年代らしい朗らかな雰囲気。スケベだがやるときはやる系の主人公星太郎や、神谷明ボイスのスケベロボット・チラク、
ピンチでも呑気なお嬢様学生たちなど、ゆるいコミカルな感じ。
キャラがあまり深く考えずノリと勢いで行動する、テンポは良い。
Aiの反乱という古典的にして色褪せぬ展開と、無法者な主人公たちは統制から自由だったという理屈付けも上手い。
コメディー寄りのSF作品として良い題材。Aiと文明をテーマに良い風刺かつモブも逞しいので作風が明るい。
三人娘は本職ではないアイドルが演じていて棒読みだけど、危機感の無いお嬢様ぽさには似合っていた。
主題歌や挿入歌を三人娘演じるアイドルが歌っていて、良き80年代アイドルソング。これが一番の見所だった。
三人娘の80年代的?なあざとい世間知らず女子高生?めいた可愛さも萌える。キャラデザはかなり可愛い。
星猫も可愛かった。
レトロゲームのシューティングめいた宇宙船バトルシーンも中々見応えあり。
【悪い点】
星太郎があまり魅力出せていない。スケベキャラとしても本当は頼れる面も中途半端。
アウトローの同業者ギャネットの危機を冷たく見捨て、以降フォロー無しなのは悪印象。
ギャネットしれっと生きてたけれど、何のために登場したのか、作劇上の意味が薄い。
三人娘も没個性、一応敵撃墜とか活躍はするがあまり固有の見せ場や掘り下げが無い。
星太郎含めて個々のキャラは良いが交流によるドタバタ喜劇感はイマイチ足りず。
Aiエテルナは悪意無かったのはよいが、解決があっさりで説得力が薄く盛り上がりが淡泊。
最終4話が蛇足感。
主人公いいところ無しでヒロインもコネ頼りで今一つ。
総じて個性的に見えてキャラが弱く、面白そうに見えてストーリーも中途半端。
【総合評価】4~3点
良き80年代を感じて悪くはないんだけど、惜しい点が多い。
評価は良いでもいいんだけど若干惜しい「普通」