くまごろう さんの感想・評価

3.1
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

［岩井賞受賞］設定は尖っているがストーリーは丸い

視聴完了
全12話

ジャンル
異世界転生

タイトル由来
彷徨うというより連れてってもらうが正確。自販機自分で動けないからね。

設定
転生前は現代日本、転生後は剣と魔法のファンタジー、
ダンジョン内での話がメイン

ストーリー展開
バイク事故により大好きな自販機と転落し転生した主人公は、現代日本の自販機として異世界に転生していた。
詳しい説明がないのでやってみて状況を把握する主人公だが、どうやら、電力は不要だがその代わりにポイントを消費し、ポイントは売り上げにより増加(お金をエネルギーに変換してるわけではない)、飲み物の補充は自動でされるが変更する場合はポイント消費、その他スキルもポイントで取得可能な普通の喋る自販機(定型分のみ)だった。
最初加護とやらで結界のスキルを取得し、その後行き倒れ寸前の少女と出会い、スタート地点の沼から街に移動。

そこからは街で自販機として無双したりしながらの日常会。その中でとあるハンターチームと出会う。そのチームは願いを叶えるためにダンジョンの最下層に行くことと、願いを叶えるために必要なアイテム収集を目的としており、主人公も悩みながら同行することとなる(依頼があった時だけ)

巨大ワニ、巨大骸骨を主人公の機転と様々な自販機変化で乗り切るが、不死王を倒した後に出てきた魔王配下の将軍とやらにぼこぼこ。なんとか主人公の機転とヒロインの身体能力で1撃入れ撃退させることには成功した。
蘇生したりしながら無事街まで戻ってきた主人公たちは、最初に出会った沼でイチャイチャして終わり。

感想
総評点 70点
良かった点
設定
悪かった点
特筆すべきものはない。

レビュー
タイトルから転生したら剣でした、みたいに自由に動けて話せる自販機の話と思ったが異なり、動かず定型分しか話せない。でもそれが個人的には良い感じ。作中でも主人公が言っていたが、レベルアップのタイミングなどで念話スキルを取得し普通に喋れるようになったら、正直没個性でつまらなくなっていたのでは。ただせっかく色んな自販機になれるようになったのだから、言葉もそらに応じて増えてもよかったのではとは思った。(複数の自販機に変化して言葉を作成するでも)2時間制限時間があるので、おしゃべりの途中で戻ってしまってみたいな展開もいいんじゃないかな？
ストーリーは全く目的がないわけではないのだが基本ゆるゆる。でもそれも悪い感じではない。
映像も、メインどころ以外は適当な感じはあるが、悪くはない。
あと、自販機でどうやって戦うのか、ということだが、基本武器を結界内で出し、結界でその武器を拒絶することで吹き飛ばす、というのがメイン戦法。無限に使える投石器のイメージ。色んなものが飛んでくるよ。
気になる点と言えば、転生先住民のご都合主義と、仲間たちのエスパーか！とも思える推理力。
特に序盤おでんの話で、海外の人にもわかりやすいように図解が、、、とか言ってたにも関わらず、コンドーム、生理用品などは使い方を看破。
仲間たちが主人公の考えていることを当てる推理力と共に、名探偵の気質を異世界人は持っているらしい。
なお、最後の魔王配下は2期の伏線のために無理やり出した感があってちょっと残念だったが、最後まで楽しんで見れる作品だった。

追記
たまたまテレビをつけたらテレ東で今期のアニメの紹介と、前期のアニメの振り返りをしていて、その中でこの作品が司会者であるハライチの岩井の一押しになっていました。