アニメアンチの憂鬱 さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
They live... ~貞子リンク~
やはり「なろう系」特有の「ふわふわ感」が宿命的につきまとってしまうのは
お約束なのかもしれませんが、同時にどういうわけか「設定だけ」は
がっちり固めてくるのがいつも奇妙に思います。
「なろう系」だから「異能」というオプションが当たり前のようについてくる
という考え方も成り立ちそうですが、軽いノリで「異能」を取り上げた割には
「サイキック」とか、あるいは【陰陽道】とかを扱った他作品と比べても遜色ない
と言いますか取ってつけただけのような印象がある反面、矛盾点が見いだせないのが
「なろう系」の不思議であります。
本作がとりわけ面白というわけではありませんが、「上級国民の秘密」を理解する上では
とても参考になる作品でありますので、一見の価値はあるように思います。
貞子=山村貞子は映画「リング」に登場する異能力者でありますが{netabare}
その元ネタは「高橋貞子」という「透視と念写」の異能を持つとされる実在した人物であります。
They live...
「高橋貞子」が本物の異能力者であったかどうかは定かではありませんが
【陰陽師】や「シャーマン」、「デルフォイの神託」の巫女は実在しております。
「カースト制度」や「アンシャンレジーム」では僧侶の身分が高い位置にあるわけですが
僧侶になんの力もないなら、なぜ偉そうに上級国民を気取っていられるのか?
意味不明ということになります。
They live...
【陰陽師】、比叡山延暦寺の僧侶、そして帝=天皇家も何かしらの秘術を秘匿しているのでしょう。
上級国民が上級国民である理由は、その辺の知識に精通してからなんだろうと
推測できるわけであります。
【出口王仁三郎】はカリスマ黒魔術師【アレイスター・クロウリー】に匹敵する
能力を持つと言われる大本教のカリスマ教祖様であります。
宗教、特に新興宗教というものは胡散臭いわけですが、どういうわけか
もの凄い数の信者が集まってくるのがミステリーでございます。
「科学万能主義」的な観点から見たらオカルトというのはナンセンスなのですが
例えば「スピリチャル」の観点から見れば【アレイスター・クロウリー】は
カリスママジシャンになるということであります。
「科学万能主義」と「スピリチャル」のどちらが正しいかではなく、
この世の現象を理解するには様々な角度から物事を見てみる必要があるのではないかと
個人的にはそう思うわけであります。
【八咫烏】とは裏天皇=真の天皇であるとの説がございます。
【八咫烏】ネタはオカルティズムの領域に区分されるわけでありまして
更には天皇家との関係性をほのめかす都合上、かなり微妙なジャンルに属する
ということになりますが、例えばこの話題に触れても圧力がかかるようなことはありません。
出資者は富裕層であり企業の株主であります。
当方の認識では出資者はかなり変わった思想を持つ人種であるようでございまして
そのような独特の価値観を作品に対して影響を及ぼしているのだと考えられます。
細かい事情は様々あるとしても
オカルト的な「異能」を扱った作品に対してNGを出さないのが現実であり真実であります。 {/netabare}
They live...故に「なろう系」は作り続けられるわけであります。