Dave さんの感想・評価
2.1
物語 : 1.5
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 1.5
状態:観終わった
The 出落ち
出尽くした感のある異世界転生モノの中で、差別化を図ろうとした点は評価に値すると思います。異世界モノが流行り始めて10年以上、勇者に魔法使い、農民、平民、嫌われ者…いろんなシチュエーションが出尽くしたと思われた中、まさかの無機物。確かにそれはなかった!
しかし他に誰もやっていないというのは、それだけ難易度が高いということでもあります。喋れないし、表情も作れない自動販売機をどうやって主人公に据えて話を進めていくのか。定型文の自動音声でコミュニケーションっていうのも、レベルが上がるにつれて進化していく初期のステップとしてはアリかなあと、最初は面白くなりそうかなと思って視聴をはじめました。
ライトなノリ、省エネな作画に、まったく背景を深堀をせずに絵本の様にどんどん進んでいくストーリー…不安要素は沢山です。どうみても緻密に設計された世界感とか、感情の機微などを楽しむような作品ではなさそうなので、ギャグとか大どんでん返しとかで楽しませてくれる作品でしょうか?
…というかすかな望みが、早々に打ち砕かれました。ギャグもストーリーもぜんぜん面白くない。無駄にキャラクターをたくさん出すけど、必然性は皆無で個性もなくペラペラ。最終話まで見ても名前と顔が一致するのは主人公とヒロインだけ(※しかも、本当は「ラッミス」らしい!)。別のなろう系の登場人物が紛れこんでてもスルーしそうな勢いです。
途中からは完璧な駄作へとなりさがり、何を目的にどこへ向かっているかとか不明ながら、もはやそんな事さえもどうでもいいくらいにグダグダになりました。なかでも最後のバトルは特に酷かったですね、未就学男児向けの○○マンとか○○ダーでよくく出てくるような展開。
最後に「二期制作決定」って見た瞬間、思わず「バカだろ…」って声に出ました。これ、とても採算合うような作品に見えないんですけど。余計なお世話だろうけど、もっと2期やるべき作品って他にありますよね?