エイ8 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
“幸運(ラック)”と”踊(ダンス)”っちまった
『六道の悪女たち』(ろくどうのおんなたち)は、中村勇志による日本の漫画作品。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて2016年30号から2021年19号まで連載された。
2023年4月よりTOKYO MX他にて放送中(wikipedia)
全体的な流れとしてはうだつの上がらない高校生活を送っていた六道 桃助(ろくどう とうすけ)が祖父から受け継いだ術の力で悪女たちを魅了し、それをもとに学園生活を改善していこうというものです。
こうやって見ると凡百なろう系だったりエロ系だったりの催眠もののようにも見えますが、そこは腐って(意味深)も少年誌に掲載されていた漫画、主人公はそんな軽薄なハーレム路線には進みません。
それどころかむしろ、術の力によって向日葵 乱奈(ひまわり らんな)を拘束していることに劣等感を覚え、いつの日にかは術ではなく自分の力で彼女を助け、心でハートを射止めたいと考えるようになっていきます。
正直この展開はちょっと感動的でした。催眠系って相手の意志を捻じ曲げることを良しとするものばかりですもんね。術の力を自分の力で乗り越えたいみたいな発想初めて見た気がします。
とはいえ普段の乱奈は悪女というよりはただのモンスター、六道に使役されてる召喚獣やらサーヴァントやらスタンドのようでもあります。
彼女は基本的に理性なんぞ持ち合わせてませんが六道の前でだけは恋する乙女と言わんばかりのイイコになります。そのギャップに萌えたのでしょうか?六道はこんなんに惚れちゃっているようです。
アニメの絵柄に関しては、これももう一目でチャンピオン系とわかるような系統。作画自体はそれほど悪くはありませんが、そもそものディティールがあまり良い方ではありません。
キャラは一様に特徴的な人ばっかり。大佐だったり課長だったりw挙句舞台である亞森高校の番長でもある幼田 小百合(おさなだ さゆり)はどっからどうみても幼女だったりといくらなんでも狙いすぎだと思います、。
最初は臆病に過ぎなかった六道もちゃんと不良漫画に馴染めるような「男」になっていきます。なっていきますが、この作品の不良って基本顔殴るぐらいしか芸が無いんですよね。なのでバトルものとしての魅力は低いです。
そういや終盤に菫 雷乃(すみれ らいの)菫 風乃(すみれ かぜの)が双子(実は三つ子)の特色を利用したギミックが用意されていたのですが、瞳の色が違うので視聴者には即バレでした。漫画だと白黒だから気にしなくても良かったんでしょうがねえw