ブリキ野郎 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
これがガンダムか
ガンダム作品の中でもかなり異色だ。
おそらく古いガンダムファンなどからは、この新しいガンダムについては賛否両論あるかもしれない。
自分のようなただのアニメ好きからすれば、このガンダム作品は傑作だったという感想になる。
おそらくテーマは、家族愛と友情ってところだろう。
恋愛模様は少な目。
主人公がスレッタという女の子であるが、肌黒い色気のほぼない女の子だ。
スレッタとミオリネという女の子2人をメインの視点とし、政治や民間企業の利益に巻き込まれていく学生という立場で、物語が描かれていく。
この二人だけの視点だけでないところが、かなり評価が高い。
過去のガンダム作品は政治色の強めな作品が多かったが、ここに企業、家族など、およそ一般の人々が関わる事象が如実に加えられ、かなり共感を得やすい形になっているように思う。
百合的要素も新たに加えられ、二次作品への誘導もされているのだろうか?
とはいえ、そこまであからさまでもないので、百合的てぇてぇに抵抗ある人でも見られる作品に仕上がっている。
20話頃からどんどんストーリーが駆け足になっていったのは、話の内容的に2クールでは収まりきらなかったのだろうなぁと感じたが、なかなかそれも気にさせないような作品の作り方であった。
この点からも、相当練られた脚本だろうと思われる。
私自身として、こうしてレビューを書く場合、よっぽど面白くない作品であるか、もしくはよっぽど良く出来た作品、つまりはまぁ印象のめちゃくちゃ深い作品にしかレビューを書かないわけだが、この作品に関しては、確実に後者なので、この作品はいろんな人に観てほしいと思う。
昔ながらの男くさいガンダム作品ではなく、新しい時代のガンダム作品という枠を超えたアニメだと言えるだろう。
本当に素晴らしかった。
制作陣の方々に謝意を。