テナ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
自由
はじまりました!
2期!
シャルLOSTから始まるこの作品は、シャルを奪い返すのが物語の始まりになります。
そこで、アンはページ工房の長とページ工房で働き成果を出す事を条件にシャルを返してもらえる約束を取り付けます。
で、無理矢理その条件を取り付けられたブリジットは……納得出来る訳もなくて….
ブリジットは部屋でシャルの羽を握りしめて痛みで脅してシャルに抱きしめる様によう命令します。
このシーンなんですが、シュガーアップルフェアリーテイルの世界観が解りやすいシーンで人間が妖精に言う事を聞かせる時はこんな感じなんだと世界観を知れるシーンかと思います。
で、ブリジットなんですが多分可哀想な人なんだと思います。
ブリジットは多分本当は優しい人だと思うんです。
けど、周りはブリジットを誰も見てくれなくて、そんな時にシャルに出会った。
でも、シャルも見てくれなくて…
だから、羽を握り締める。
そうして無理矢理妖精に自分を見てもらう為に、自分がやってる事は我儘で最低だと解っているけど、それでも自分を見て欲しかった。
だからこその「ごめんなさい」
人には見て貰えないけど、妖精には無理にでも見てほしかったのかな?って
父にも本当はページ工房の娘としてではなくて、娘のブリジットとして見て欲しかったんじゃないかな?
彼女にもやりたい事(砂糖菓子職人)があって、周りの人にも応援して欲しかったり手助けして欲しかったんじゃないかな?
このシーンは、世界感とブリジットの心情を上手く描いているなぁ〜と感じました。
ただ、ブリジットがシャルに命令をして「抱きしめて」とか「寝つくまでそばにいて」とか命令する姿はなんか虚しく映るなぁ……
だって、そこには心がなくて従わせてるだけってのはね……
けど、アンがブリジットの為に、鳥の銀砂糖を作ったり、羽織るものを渡してきたりする気持ちが彼女は嬉しいんじゃないかな?って少し感じたんですよね。
自分の為に、自分の事を考えてくれた事って私なら凄く嬉しいし、多分ブリジットも嬉しかったんじゃないかな?
自分の事を見てくれてる気がしたんじゃないかな?
さて、キースの感じるページ工房への気持ちは凄く解るなぁ。
キースって頑張って努力を積み重ねてきた人で自分が父の息子、エドワードパウエルの息子って認識されるのが嫌だった。
自分の実力って自分が努力で磨き上げた物で、その成果を自分は父の息子だから才能があるんだとかで見られるのは自分の努力が否定されてる様で辛い気がします。
別に頑張りを評価して欲しい訳じゃないけど、自分が積み重ねた努力を何も知らない人が「父との息子だから」なんて一言で済まさないで欲しいと思うんじゃないかな?と思いました。
で、アンは職人頭としてページ工房で働くもページ工房の抱える問題に直面する。
そこでアンは「ページ工房も神聖祭に参加したい」と提案するも否定される。
理由としては先代達が決めて来たから……そう言う決まり事だからと……、
けど、アンの気持ちが伝わったのかページ工房の神聖祭に参加を条件付きで出来る様になったのですが、成果を出せない場合、それはアンやシャルに取っては悲しい条件ではあるのですが、彼女はその条件を飲みシャルはアンを信じると告げます。
アンの砂糖菓子職人の決意や決断も凄いけど、迷いも戸惑いもなく「信じる」と言えるシャルもカッコいいなぁ〜と思いましたね。
この2人って逆境になればなる程、絆が深まるのが素敵ですね。
で、ページ工房の職人って一人一人は凄い技術があるけど、それぞれがバラバラに仕事をして、皆んなで協力して作品を作った事がなくてアンの提案で全員で一つの作品を作り上げる。
その作品は本当に凄くて綺麗な作品でした。
なんだろ?実際問題、複数の人の得意分野を合わせたら、お互いの良さがお互いの良さを潰してしまったりする事もあって中々上手くいかないと思うんですよね。
けど、彼らが作った作品は互いの良さを互いの良さが引き立つレベルのものでした。
それは多分、アンの職人頭として頑張りや職人達一人一人の努力があってのものなんでしょうね。
職人達も、もちろん自分達の作品が選ばれる様に頑張っているのでしょうけど、1番はグレンさんの気持ちに答えたい、グレンさんの喜ぶ顔が見たい、グレン好きな物(雪)を作りたいと言う気持ちがあったからなんだと思いました。
そして、結果は…………勿論……
そして、神聖祭本番への準備が始まる!
職人ってイメージで言えば硬っ苦しいイメージがあるのですが、黙々と作業してる姿はカッコイイですね。
ブリジットがまた、シャルの代わりに新しい妖精グラリスを連れてくる。
この子はまた…………
にしても、この妖精……あやしい……ぞ……
で、ページ工房が作業場として用意された城に住まう妖精ノア
ご主人様はハーバードって人らしく、死んだ主人を永遠に待ち続ける妖精……
ノアに限っては羽を奪われているとかではなくて、純粋にご主人様が大好きだった。
これもね。
現実問題、主人が帰らない事を知っているけど認めたくないんだろうね。
主人は帰ってこないって認めたらホントに帰って来ない気がして認めたくはないんだろうなぁ〜
頭で理解出来ても心は納得したくない。
ノアの主人との思い出が流れるのですが、一緒にゲームをしてるシーンはなんか友達見たいでさ。
最後にはハーバードが戦場にノアを連れて行かなかったのはノアに生きて欲しかったんだろうね。
死を覚悟していたからこその優しい選択肢 。
まぁ、残された側からすれば、残酷に感じるかな……
ハーバードは多分死を確信してた。
だから、ノアを城から逃がそうとした、自分は戻れないから……
けど、残された人からすれば大切な人がいない世界で生きていくってホントに辛いよ。
けど、やっぱり、ハーバードも多分、それを背負わせる事をも覚悟して、そんな世界でも幸せで生きて欲しい、幸せを見つけて欲しいって思ったんだろうなぁ。
残す側にも残す覚悟が必要で、残される側の気持ちを理解した上での決断だったし凄く悩んだと思う……
けど、それでもノアは待ち続けて、逃がす為に残した優しい言葉が彼を城に縛り付ける形になったのは辛いなぁ……
銀砂糖が雨でやられてしまう。
そこで、キャットに助っ人を頼むも先に入っている仕事が優先だからと拒否するも、シャルの提案で前に、シャルが奪われた時に、アンの事を心配したキャットが銀砂糖子爵と掛けをしていて負けた事を取引材料に使う事に……
ちょwwアンの為の提案で負けて、アンにそれをネタに交渉されて、キャットに恩を仇で返す形の様な交渉になってますよ。
アンさん…………
そこで、その掛けの権利を銀砂糖子爵から貰う為に、銀砂糖子爵と対決する事になるアン……
彼に勝てばキャットが助けてくれる。
なんか、昔のRPGみたいになってるwwww
子爵との対決……
そして作り上げたアンの紋章の砂糖菓子。
銀砂糖子爵のチェスの駒の砂糖菓子。
ノアが口にした方が勝利する。
そして、ノアが口にしたのは…………
結果、アンは勝つけど、ハーバードの紋章を作った事は、禁忌の紋章で王族への反逆と取られても仕方ない砂糖菓子なんですが、それでもアンが作った砂糖菓子がノアに届いて本当に良かったですね。
そして、グラリスが動き出す。
彼の本当の名前はラファル
彼はシャルに拘る理由は彼が同じ剣に埋め込められた宝石から生まれた者同士だったからなんですが……
コイツがまた厄介で……
オーランドが傷つけられてしまう。
そして彼の片目は失明してしまうかもしれないそうなんです……
それをみたブリジットはショックを受けてしまう。
うん、まぁ、彼女も被害者なんだけど……
私から見たら、彼女を悪くは思わないけど、ブリジット自身は責任を感じるよね。
けど、オーランドは自分の事より「お前が無事で良かった」ってブリジットを心配してて……
そんな中、キャットが合流!
空気がピリピリしてたから何かキャットの登場は和む(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)
そして、アンは落ちこぼれたジョナスを発見。
そこで、アンは一緒にページ工房に来ないかと誘うけどジョナスは意地を張って砂糖菓子を作ろうとはしなかったけど、アンの説得に自分の本心を涙を流しなが伝える「砂糖菓子を作りたい」と……
で、職人仲間が増えて喜んでたらラファルがアンを奪いにくる……
合流していきなりこの展開はキャットとジョナスからすればビックリ過ぎて訳が分からないよね。
連れ去られたアンとシャルはラファルのアジトに連れてこられるけど……
そしてラファルの狙いは「妖精王」
そして、ラファルはシャルを脅して人を襲わせ、アンを脅して砂糖菓子を造らせる。
そして、ラファルは妖精の仲間が居ます。
しかし、その妖精は忠誠の証として羽を渡している。
妖精達が妖精を使役しているのです。
けど、それは無理矢理ではなく妖精達がラファルを王と認めて自ら差し出した物だったのです。
アンから見れば完全にラファルの言葉と行動の矛盾を感じて泣いてしまう。
何故、自ら妖精達は自由を求めてるのに自由を手放す様な事をするのか……
妖精達は本当の自由を知らないのです。
人に使役されなければ、それを自由だと思い込んでいる。
それでも、アンは妖精達に砂糖菓子を作っていました。
争いから傷ついて帰っくる妖精達の為に。
その優しさに妖精達はアンへの見方が少しづつ変わってくるのですが、それをラファルに見つかってしまう。
そけに助けに来るシャルはかっこいい。
戦闘シーンは短いけどこの作品に長期戦闘は合わない気もするので丁度いいくらいかな?
アンの「シャルを助けて」との言葉に妖精達が協力してくれるのもね。
妖精からしたら王への反逆だけど、アンの優しさに答えたかったんだと思いましたね。
で、ラファルはシャルに裏切られたと言う絶望で自ら身を投げる。
裏切り……ラファルが1番怖かったものだった。
この人は何も知らなかったんだね。
脅して連れてきて、羽を奪い従わせて、それで本当の仲間と思い込んでいた。
そんなもので自分が欲しい者が手に入ったなんて思い込んでいたんだね。
身を投げたラファルを知って王が居なくなり妖精達は立ち尽くす。
それは王を失いこれからどうしたらいいのかわからない妖精達にシャルの「自由にしろ」で妖精達は各々の道を歩き出す。
妖精達は本当の自由を知らないから戸惑ったとは思う。
けどね、私はこの妖精達がこれから本当の自由を知ってくれたらいいなぁ〜って思う。
で、アンが連れ去られた後にもページ工房の面々の仕事を続ける理由が素敵だなぁ〜
アンを助けに行かないのをキースの様に冷たく感じたりするのも分かるんだけどさ。
結局、信じてるんだよね。
アンが帰ってくることを。
だからこそ、アンが帰ってきた時のことを考えて仕事をしてるのですね。
そして、アンが戻り作業が凄く進んでて感激していたのですが、期限までに10日あるからとアンと共に更に大きなツリーを完成させる。
この作業シーンいいですよね!
楽しい感じが出てるww
皆で頑張って何かを作り上げるって気持ちが上がるよねww
こう言うの私、ホント好きww
で、その夜のアンとシャルの誓い
「好きな所へ行き、好きな事をして、好きな相手と恋をして」って誓いがステキw
もぅ、2人の気持ちは同じなのに少しすれ違ってるのが、もぅ〜!ってなるけどねw
このシーンは少し切なく感じました。
コリンズさんのアドバイスはステキだね。
コリンズさん的にはページ工房に居て欲しいとは思っててる部分もあるとはおもうけどさ。
アンの事を考えて背中を押してくれたのは素敵だし、何かあってもページ工房が帰る場所になってくれるのがアンにも心強いだろうなぁ〜ってwww
で、アンが決意したのは「ページ工房を出る」でした。
さて、1期は悲しい最終回でしたが、2期は素敵な最終回でしたね。
2期は自由がテーマであり。
人にとっての自由と妖精にとっての自由の考え方の違いであったり、それぞれの各々の道を選び行く様子がよく描けていましたね。
前半クールも良かったけで後半クールもかなり良かったと思います。