てとてと さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
90年代のニンジャ系OVA。明るめな作風で見やすい
ニンジャアクション物。1話辺り30分弱の全2話のOVA。
日本で発売された初のアニメDVDとの事。
※作品データベース様より転載
【良い点】
ニンジャアクション、カラクリ兵器や怪獣召喚など、ニンジャアニメとしての諸要素一通り盛り込んでいる。
異能バトルに傾かず割と渋い古典的な忍術要素が良い。
戦闘以外の旅路や潜入で随所にニンジャらしいアクション見せてくれる。殺陣も実戦的で渋い。
ストーリーも亡国の姫が仲間と共に敵城(かつての祖国)に忍び込むミッションの最中に姫が敵ニンジャに狙われ
姫を密かに守っていたイケメンの思惑から、ラストは姫が己の宿命を悟りかける?と分かりやすい。
シリアスよりも呑気寄りな作風も見やすく、ニンジャ物特有の陰惨さを感じさせないライトな娯楽アニメ。
キャラクターは個別の掘り下げの暇こそないが、短い尺の割には各々の個性や関係性は上手く描かれていた。
女の子三者三葉の可愛さあったり、男子も地味ながら各々ちゃんと見せ場がある。
生死を賭けた任務の割には呑気な、仲間同士の掛け合いの雰囲気も良い。
ここら辺は90年代OVAに多い感じのキャラ描写の上手さ感じる。
短気で我儘なマツリと寡黙な爆弾使いハヤシとか、いいコンビだった。
特にハヤシは寡黙で特に掘り下げられてない割には随所に良い動きしている良キャラ。
【悪い点】
ストーリーのバックボーンが説明不足。2話では限界がある。
その割に道中の呑気な旅に尺割き過ぎでやや配分が悪い。
ラストもヒロインが己の存在の片鱗を見せたところで中途半端に終了、もう少し余韻や後日譚がほしかった。
善戦はしていたが各キャラ掘り下げる余裕は無し。
洗脳されちゃう子はあんまり良いところ無かった。
ヒロインも終盤までヒロインらしさ見せられず地味。
重要ポジションの割にイケメン頭領などとの交流がほぼ描かれず。
敵の層が薄い。
そこそこ強かったけれどやや地味。
声優陣が若干拙い。気になる程ではないけれど。
【総合評価】6~7点
全2話のニンジャアニメとして中々面白い。良きエンタメ作品。
尺不足が惜しまれる。この内容で1クール見たかった。
評価は「良い」