「わたしの幸せな結婚(TVアニメ動画)」

総合得点
74.6
感想・評価
271
棚に入れた
860
ランキング
891
★★★★☆ 3.8 (271)
物語
3.6
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.7

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ネタバレ

og3jar さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

夢中で観ました(途中一時失速したけど)

この作品は美世に感情移入出来るかどうかで決まります。出来ない人は観れないでしょうね。
{netabare}
感情移入の理由は彼女の過酷な境遇です。幼少期から継母の虐め、妹からの蔑み、父親からの無関心の3重苦の中で育ちました。自己防衛の為、自己肯定感を下げて、逆らわず、自分の意見を言わず、いつも嵐の過ぎるのを待っていました。
唯一の救いである幸次さんは家長権限で、妹の香耶との結婚が決まってしまいます。そして、家長権限で冷酷無慈悲と悪評の高い久堂清霞との縁談も決まります。美世は斎森の家を追い出されてしまいました。

彼女の境遇が人を引き付けます。OP『シンデレラストーリーは本当にありますか?』

予定調和です。期待します。

だから、彼女の人柄も全然わからないままストーリーに引き込まれます。
久堂 清霞も美世の人柄を理解しているとは思えません。比較的に相対的に、今まで自分のところに来た女が金や権力目当ての碌な人間ではなかったから、『出て行けと言ったら、出て行け!死ねと言ったら死ね』『わかりました』『はぁ?』理不尽な命令にも絶対服従の人間です。清霞にとって初めて会ったタイプだったのでしょう。

美世の性格の片鱗がわかりだすのが、第7話の美世救出後に再度斎森家に行った時の幸次さんとの会話です。『あの日僕が言いかけたこと憶えている?』『もうしわけありせん。何の事だったでしょうか?』・・・・・・

びっくり、しらばっくれた!  こんな女だったんだ!!!

嘘にはいくつか種類があるそうで、自分の為の嘘と人を傷つけないための嘘。この嘘はとてもじゃないけど、幸次くんを傷つけないの為の嘘とは到底思えません。
その後、幸次くんは『美世、また会おう』に対し美世は無言で返しました。(二度と会いませんとの意思表示と理解)
 この場面は幸次くんは美世にダメ元の告白シーンとの考察がありました。
幸次くんはけじめを付ける為に、(振られて次のステップに進む為)言ったそうです。
美世が告白を断るのなら、嘘なんかつかずに、5話の五道に冗談で求婚された時のように、率直に『私は旦那様がいいので』と言えばいいのに、どうして嘘なんかついたかわかりません。また、美世救出には美世が監禁されている場所が重要だったと思います。幸次くんの情報があって確信がなければ斎森家の門を破壊する程の自信は持てなかったと思います。好きな美世を救うため、ライバル?である清霞に助けを求めると言う、言葉には言い尽くせないような犠牲を払ったのに。(美世が幸次くんと同じ立場なら、清霞を諦めて同じことをするのでしょうか?)
 余談ですが、情報が大切と言う事で思い出すのが、信長は桶狭間の戦いの後での論功行賞で、情報を持ってきた人を最も評価しています。美世は信長ではないので、いいのですが、かつて好きだった幸次さんの切り方で彼女の性格が少しわかりました。

美世はいつ清霞を気に入ったのでしょうか?
それは初めて出会ったときに『きれいな人』って思った瞬間だと思います。
つまり、性格や考え方や信念や感性を知った上で、理解した上で好きになった訳ではなく、本能・直観です。結局は見た目です。妹の香耶も清霞とすれ違いざまに『きれいな人』とお姉様と同じ反応をしていました。

清霞はいつ美世を気に入ったでしょうか?
それは、最も信頼しているゆり江に『ゆり江は美世様がよいと思いますよ。坊ちゃんの奥さまに』と言われた辺りから、意識したと思います。では、ゆり江は何故美世を気に入ったのでしょうか?それはゆり江より早くに朝食を一生懸命作っている姿を見たからです。きっと過去にそのような婚約者はいなかったのでしょう。

6話で本編継続視聴に黄色信号。陛下(帝)登場。ここは日本ではない異世界かも知れないけど、皇室にヘイトを集める作品は不味いと思いました。作者ってひょっとして、あっち界隈の人なのか???

ストーリ上の矛盾(或いは僕の理解不足、)又は疑問
①斎森真一はどうして辰石実との約束を反故にして、久堂清霞に嫁がせたのかが不明。

②辰石実が美世を誘拐して、脅迫して婚約破棄させたところで、脅迫された意思表示は取り消すことが出来る(民法第96条第1項)のだから、意味が無い。『幸次、欲しいものを得たいのならば、手段を選べ。何事も無策だからお前は何時までたっても二流なのだ』とか独り言を言っていましたが、結局、辰石実も手段が幼稚でした。全然手段を択べていません。

③6話で陛下は『辰石の役立たずめ。このままでは薄刃の血は久堂のものではないか』と言っているが、11話では、薄刃新とは『今後は美世と他の異能者との接触は一切禁じ・・・』と言っています。どうして辰石家ならいいのかさっぱりわかりません。辰石家も異能者の家系でしょうが・・・

④清霞は探偵をやとって美世の母親の斎森澄美が鶴木澄美であることを突き止めます。そして美世と二人で鶴木家(薄刃家)に真相を確認すべく乗り込んで行きますが、鶴木新(薄刃新)は『やっと来てくれましたね』と言っています。清霞が探偵を雇って、美世の母親を調べていることを新は知らないはずなのに・・

⑤お姉さんの久堂葉月が離婚した理由は『家事が出来ない事と人としての未熟さ』を離婚原因に上げていますが、継母の斎森香乃子が料理をしているところを見たことないし、人としては未熟と言うより歪んでいます。妹の斎森香耶も料理しているとろを見たことがありません。人としても出来損ない。つまり、この世界観、時代では名家の令嬢は料理が出来ないし、離婚原因にはならない筈です。矛盾しています。名家には女中がいるのに料理する筈がない。

⑥10話で鶴木家(薄刃家)に乗り込んで行った時に、応接間で4人で話していた時に、清霞が言った『今までずっとほっておいて、異能があるとわかった途端渡せと言うのか』との発言と薄刃家は何も答えていません。11話で薄刃義浪は『自分では抱えきれない事を分け合うのが家族』だと美世に説教を垂れていますが、斎森家で美世が辛い状況だった時に、薄刃家は美世に何の手助けもしていません。これが家族の支え合いなのでしょうか? 説教強盗とでも言うのかな? どの口が言うのか

⑦その言い訳として、母である薄刃澄美が斎森家に嫁いだ時に『縁談と言う名の契約が成立して以降は連絡手段を絶たれた』と言っていますが、連絡手段を絶たれたと言いながら、11話で薄刃義浪は美世の夢見の異能を封じたのは母親薄刃澄美だと言っています。それに、9話で美世が街で倒れた時に、薄刃新は地面に倒れる前に助けています。そこまで美世の情報を知っているのに、虐待は知らなかったで通るのでしょうか?

⑧母親の薄刃澄美はとんでもない詐欺師です。実家の借金を肩代わりする代わりに斎森家と薄刃の血統の子供を残す契約をしたのに、美世に夢見の異能があるのを知った途端、封印しています。債務不履行・契約違反です。
 継母である斎森香乃子から言われた『いつまでたっても見鬼のけの字も現れないごくつぶし』って正しかった事が判明しました。(子供の前で言っていいかは別ですよ。)

⑨斎森家は鶴木貿易の借金を肩代わりするぐらい、お金を持っているのに、たかだか家が燃えたぐらいで没落する筈がないです。{/netabare}


まとめ
1話から6話の美世救出までが凄く盛り上がりました。しかし、陛下が黒幕で黄色信号。7話から11話までが下降し続け、最終回の12話で少し盛り返しました。

※2期も視聴します!

投稿 : 2023/09/28
閲覧 : 112
サンキュー:

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