てとてと さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
ユニークな生命科学コメディー?興味深い反面、コメディーとしては微妙
造物主?たちが試行錯誤で生物をデザインする過程で大喜利コメディー、生物学の蘊蓄見せてくれる教養アニメ。
※作品データベース様より転載
【良い点】
発想がユニーク。
なんでもアリな自由な発想でオモシロ生物を作りつつ、リアルな物理法則や生物学の制約を受けるのがミソ。
人間の想像力による空想生物が、リアルには存在し得ない理由を重視した視点が面白い。
逆説的に、自然進化の完璧さや神秘を分かり易く伝えてくれる内容。
蘊蓄も豊富で興味深かった。教養番組としては良質、Eテレ辺りで放送しても良さげな内容。
個別回では10話が一番というか唯一面白かった。
「ドラえもん のび太とアリの女王」みたいに、擬人化された生物の巣にお邪魔する展開、
完全社会生物であるハダカデバネズミの寓話?寸劇。身内の大喜利とは毛色の違う話。
後編のシミュレーションによる、老化と死の必要性、世代交代や多様性が生まれないから不死はダメという話も興味深い。
死は祝福である、という視点は良かった。
【悪い点】
生物の蘊蓄以外の、アニメ作品としての魅力に欠ける。
あまり魅力の無いキャラたちが、ワンパターンな大喜利繰り返す、飽きがちで23分が冗長に感じる。
生命を弄んでいる感じもやや引っかかる。
まともに生きられない失敗作を気軽に作っては廃棄していく、若干ではあるが残酷さを感じる。
性格にクセのあるキャラ多いのも若干悪印象に繋がっていそう。
【総合評価】3点
興味深くタメになる教養作品ではあるけれど、娯楽作品としてはイマイチだった。
10話のような捻った話があと数回あれば評価上がっていた。
評価は「普通」