take_0(ゼロ) さんの感想・評価

3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態：観終わった

「遊び」が少ない分硬派との印象も・・・。

これは、詳しくは知らないし、調べてもいないのだけれども、少女漫画チックな原作感があるという印象。

以前に観た(おっさんにはあまり縁のない)少女漫画チックなアニメ作品に共通する印象を受けた作品。

いわゆる異世界転生モノという事になるのかとは思いますが、今回は転生先が小説との事、もうなんでもありやん、という思いもしつつ、決まった物語を変えてしまうというパラドックスモノ的な雰囲気を内包している。
そんな中で、なんと言うか・・・お決まりのシチュエーションで現世から退場し、転生先で復活した主人公については、少々、もやもやした部分を感じながらの視聴となった。

どうにも、主人公の行き当たりばったり感というか、あまり熱の入っていない感じが感情移入できないと言うか、癇に障ると言うか。
物語が進むにつれ、主人公がたまに口にするベアトリクスなる本来の主人公が気の毒になってくる感までありました。
まぁ、この辺りは、物語が進む上で、いかようにも、対立したり、華を持たせたりすることができるであろうという思いもありましたが、結局、最終盤まで絡み合う事もなく、そのまま・・・。

続編を期待、という事なのでしょうか。

物語自体は、レビュータイトルにあるように、コメディ要素やギャグ要素がある訳でもなく、人間関係を組み上げていく上でのストーリーが淡々と進められていきます。
どちらかと言えば、スローまであるかもしれません。
一応、公爵と主人公レリアナ心がつながっていく様な物語、エピソードもあり、それなりなのですが、いかにもスローです。

また、ライバル的な嫌がらせモブてきなキャラも登場はするのですが、これも一時的という範疇をでいていません。
一応、中期的なレンジでも物語の絡みがある雰囲気を出しているのですが、これも最終盤まで消化不良です。

全体的に「物語」はあるのですが、どうやらこのクール内では描き切れていない様子です。
続きが予定されているのか、今後に期待なのかはわからないのですが、いささか消化不良という評価です。

ただし、物語の進捗、結果に興味がそそられなかったと言う訳ではなく、多少なりとも気になる要素を残しています。

さてｗ、この後どうすんでしょう、どうなるんでしょうか。
物語の今後も気になりますが、作品タイトルとしても気になる状態となってしまいました。


ただ「彼女」と「公爵」という関係性の中では、この作品クールの中でも口づけを交わす程度にまでは進捗した様です。
一つの形にはなんとなくなっていますので、機会があったらご覧くださいませ。

なんにしても、こういった物語重視(っぽくみえる)作品はちょっと珍しいので、しっかりと形にしてもらえばと思いました。