テナ さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態：観終わった
優しい王様
有名少年漫画の人気作品です。
この作品は古い作品ですが、最近また注目を集めて居ます。
原作の続きのガッシュ2と言う続編の連載が始まったからです。
そこで、アニメを久々に視聴しました。
原作は重要な部分を描いてサクサク進むのですがアニメはオリジナルエピソードを多く加えられています。
主人公の清麿のクラスメイトの出る話は基本ギャグ仕様となっており当時も思いましたがギャグはイマイチかな…………
あまりオリジナルエピソードを面白いとは感じませんでした。
シリアス展開のオリジナルエピソードとなる、魔境編と魔界編も個人的には微妙かな？
詰まらなくはないけど盛り上がりに掛けるかな？
魔界編ではガッシュ＆清麿とブラゴ＆シェリーの最初で最後の共闘が描かれるも微妙かな？
好きなキャラだと激アツかも知れないけど、盛り上がりとなると、やはり1000年前の魔物編やファウード編など原作エピソードの方が抜群におもしろいです。
ただ、オリジナルエピソードにも個人的に感動したのが、ティオが恵に出会う話と、ガッシュがお母さんを想うエピソードなどは私は感動しました。
あと、清麿の友達の水野が清麿にヤキモチ妬くシーンは私は好きかな？
この子は本当に清麿が好きなんだろうなぁ〜とw
恵のフィギュアを片手で握りつぶしたりするシーンは怖くも印象的なシーンですね。
この様に、面白い点で言えばあるもののオリジナルエピソードは退屈に感じましたね。
逆に原作エピソードは安定でおもしろい！
1部、原作にはないオリジナルエピソードが描かれて居ますがいい感じかな？
例えば原作でガッシュvsゾフィスは無いのですが、原作読んだ時に主人公がゾフィスを倒さないし戦いもしないのかと思っていたので、そう言う意味でも原作の良さを崩さないで原作の後押しをするのは制作側の頑張りを感じます。
1話では清麿は弄れた天才で発言も態度も悪く最低な主人公なんですが、ガッシュとの出会いで周りへの見方や考え方をあらためて、友達とも普通に接していくし戦う理由もカッコよく、1話では単にひねくれていただけだと言う事が解るのですが、凄く好感が持てる少年漫画の主人公って感じがします。
この作品では100人の魔物が王を目指して1人になるまで戦うのですが……
ガッシュって最初は王になるって曖昧な目で標……
あまり興味もなく悪いヤツや襲ってくる敵を倒す感じなんですが、コルルとの出会いで、戦いたくない魔物を戦わせるこの戦いを二度とさせない為にガッシュは「優しい王様」になる事を目指す。
この辺りで、作品のゴールが明確に描かれておりガッシュ作品の中でも名作の1話ではないでしょうか？
ガッシュが主人公らしくなるのはこの辺りかな？と思います。
ガッシュの仲間だと……
キャンチョメ＆フォルゴレ
私はあまりキャンチョメってキャラデザが好きではなくて、そんなに好きなキャラじゃないんですよね……ファンの方すみません。
けど、キャンチョメって作品では最終的に1番成長するキャラなんですよね。
アニメでもVSキースでキャンチョメが大活躍したり、原作でも最後は清麿が認める程にキャンチョメに期待するシーンもあったりって最初はウジウジしてるキャラなんだけど、成長って意味だと1番かな？
フォルゴレは残念系イケメンに感じる
何か、性格や顔は悪くないけどリリース曲がセクハラソングwww
ってか、ビッグボインとかモンモン先生とかもそうだけど、ガッシュのOPとED以外で挿入歌にまともな曲が殆どなく、恵のアイドルソング以外はまともな挿入歌を聞いた事がない気がします。
ただ、フォルゴレはガッシュの世界では大人気で、女性がフォルゴレに群がるくらいの大スターwww
ただ、正義感もあり生き様は割とカッコイイです。
恵＆ティオ
2人は女の子って感じがするシーンが割とあるかな？
恵はアイドルなんだけど、可愛いよりもカッコイイ女の子って感じがするかな？
優しくもあるし時には厳しくもあって、清麿やガッシュを仲間としても信頼してる面や清麿を意識する面があるのが女の子として可愛さを感じたりするかな？
ティオは最初は優しい女の子なんですが、キャンチョメがティオの本性をバラしたあたり(首絞めティオ)からティオは割と首絞めシーンやらブチ切れシーンが増えた気がします。
VSモンモンもティオは大暴れw
けど、あれはモンモンが100と0で悪いよ。
ティオじゃなくてブチギレる。
ただ、清麿とガッシュとの遊園地デートで不器用ながら手作り弁当を作るシーンは可愛いく感じましたね。
ガッシュの「ブリの方が美味しいのだ」発言は最低www
けど、ガッシュくらいの年なら男の子はあんな感じですよね？
どうですか？男性の皆さん？
後、割とガッシュがティオを女の子扱いしてないシーンはティオが可哀想www
逆に言えばガッシュは分け隔てない接し方をしてる訳で、そうした気持ちは嬉しいけどね。
けど、女の子としてはやっぱり想い人には意識してほしいですよね。
どうですか？女性の皆さん？
サンビーム＆ウマゴン
ウマゴン……ネタキャラ…いじられ担当。
ウマゴンは許麿が名付けた名前なんですが、本当の名前はシュナイダー、名前を誰にも知らずに終わるウマゴン……可愛そう……
けど、多分作中で1番優しいウマゴン。
ウマゴンは許麿が大嫌いでした。
理由はガッシュの本の持ち主で彼がいる事でガッシュが戦うことになる。
優しいウマゴンはガッシュに傷ついて欲しくないから清麿が居なければガッシュが戦わずにすむとガッシュを想い許麿に強くて当たっていたのですが、千年前の魔物編からはパートナーと出会い共に戦う事を決意する。
それからは強くなろうとサンビームと特訓を始める。
サンビームは戦いのセンスがあるグルービーな人です。
はじめての実戦でも見事に勝利し、いきなり二つの呪文を使いこなす。
ウマゴンとの意思疎通もしっかり出来てウマゴンの気持ちも理解できる！
何故か、ウマゴンの名前だけは伝わらないww
ウォンレイ＆リーエン
この2人は恋人同士で人間と魔物の恋なんですが、リーエンの父の組織によりウォンレイは囚われてしまいガッシュ達に協力してもらいウォンレイを助け出すのですが、この2人はめちゃくちゃ強いです。
個人的にウォンレイはこの作品では1番好きかな？
魔物は戦いが終われば魔界に帰るので一緒に居られる時間は限られているけど、想い出は残そうと2人は限られた時間を大切にするんですが、そう言う気持ちも素敵だなぁ〜ってww
ファウードでは世界と想い人を天秤にかけられて想い人を選びガッシュ達に敵対しなが想い人の為に頑張る姿はかっこよかったですね。
アニメと原作では確かウォンレイの魔界への帰り方が違うのですが私はアニメの方が好きかな。
テット＆ジーク
ジークはなんだろ？パートナーと言うよりは保護者？大人としてテットを教育している人でテットの偉そうな発言を聞いたらしっかり怒ってくれる人ですね。
テットはガッシュの友達なんですがボクシングをベースにした自己強化術の使い手です。
ガッシュのピンチに駆けつけてくれる友達で、オリジナルエピソードでは、VSバーリーとの戦いが見ものでした。
王を目指すバーリーに大切な人を探す事が最優先のテット……目標が違う者同士の戦いは迫力がありました。
チェリッシュとの戦いもテットに取ってのチェリッシュって特別で彼女を傷つけず戦わずに向き合う姿は本当に彼女を大切で信じて居るからなんだと感じましたね。
エルとモモン
変態の魔物で常にティオのパンツを携帯してる犯罪臭レベルの女の敵の魔物。
いつもティオに殴られ首を絞められてるけど当然の報いだと思うww
凄くビビりな魔物でファウード戦でも常に逃げ出してばかり。
誰にでも怖い物も事もあるもので逃げるのは悪い事でも恥ずかしい事でもない。
そして逃げた事を咎める権利も他者にはない。
けど、必ず向き合わないとダメな時がくる。
コレは不思議な話なんですが、逃げても明日、明後日、来年、10年後、20年後、いつか必ず逃げた事に向き合わないきゃいけなくて、その向き合うべき時には、逃げられない理由が生まれています。
それを教えてくれたのがシスターエルで彼のパートナーです。
彼女はモモンに本気で怒る事はしてこなかったけど、ファウードの時は彼女は怒った。
その気持ちが伝わり逃げてばかりの臆病なモモンは敵に立ち向かう事を選ぶ。
そんな彼が1人で体力回復に眠るガッシュ達を運ぶシーンは印象的です。
ガッシュの仲間は他にも居ますが多いので次はライバル。
ブラゴ＆シェリー
ブラゴは最初は冷酷な感じがするんですが、シェリーと旅をする事でブラゴは人を思いやれる魔物へと成長していきます。
ゾフィスのパートナーのココはゾフィスに心を操られて無理矢理戦わされていたのですが、その時にしてしまった酷い事の記憶を残して解放して心を怖そうとするゾフィスに「魔界に帰っても俺に怯えながら生活したいのか」の脅しセリフは良かったですね。
ブラゴがシェリーやココの気持ちが解るから出たセリフだと思います。
シェリーもブラゴに鍛えられてかなり戦えますし、ココを解放した後の「私は必ず貴方を王にする」との決意の叫びは痺れますね。
ガッシュの因縁の相手…
ゼオン＆デュフォー
ゼオンは魔界に来た頃のガッシュから記憶を奪った魔物であり見た目はガッシュの2Pカラーで、アポロが見分けがつかないレベルで、ガッシュ達が引き分けたアポロ達に勝利した魔物。
同じ「ザケル」でも1発発射型のガッシュとは違いザケルを手に纏ったり鞭の様に出し続けて1つの呪文で全員を狙うなど凄く強い魔物。
VSゼオンは全然原作とは違いましたね。
なんだろ？アニメは微妙だったかも？
原作ではガッシュと和解して魔界に帰ったりデュフォーと清麿も友情が芽生えたりするのにそうした描写はなく力押しでしたね。
ガッシュも本来ならこの時点で複数の新呪文を発現させたりとか熱い展開だったりしましたがアニメは違いましたね。
ファウード編も完全オリジナルの終わり方でしたね。
作品は安定して面白いですね。
人気あるわけです。
ただ、原作にプラスアニオリエピソードなんで結末の違いもあれば追加エピソードやカットされたエピソードもありますが、アニメはアニメでしっかり良さはだせてます。
次に呪文なんですが、魔物の呪文って昔は私はカタカナを繋ぎ合わせて適当に簡単に付けてるんだろうなぁ〜と感じました。
適当に、カタカナを繋げたら魔物の呪文になるからです。
でも、これを大人になった私が聞いた時に、この呪文の名前のつけ方に工夫があると感じました。
例えば、「ザケル」「レイス」「サイス」「ポルク」「シュドルク」などの呪文があるのですがガッシュ達のメインキャラの呪文って耳に残りやすく印象に残りやすいのです。
誰もが覚えやすくリズムもあるから印象に残りやすいのかと思います。
この呪文はよく工夫されて考えられたのが伝わりましたね。
残念な点はラスト1クールぐらいガッシュの声優さんが変わってて声が違和感だらけに……
今まで長くガッシュの声を聞いてきたのにいきなり変わるから……声優さんが下手とかではなくガッシュらしくないです。
「あれ？誰の声だ？……あっ！ガッシュか」ってなりますね……
この違和感でラストは集中出来ずでした。
ラストはガッシュVSブラゴは最後の一騎打ちは原作通りですが結末はあやふやになってますねwww
さて、ガッシュは原作は今は手元になくガッシュ2も気になるのですが、アニメ化を期待したいですねww
