ひろたん さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
劇場版が予定されていても、TVシリーズはちゃんときっちり終わっているのがいい
最初のシーンから世界観に引き込まれます。
えっ、なんかすごい、わくわくする、そう言う感じの世界観です。
と、同時に、おいおい、まさかそれ食べるの!?とも思いもしましたが・・・。
内容は、王道のボーイ・ミーツ・ガールのジュブナイル冒険物語です。
私は、とても好きなジャンルです。
ですので、最後まで一気に楽しく観ることができました。
ただ、視聴しているとどことなくナウシカがちらつくように感じるのも事実です。
確かに、それだけ、ナウシカは偉大なのでしょう。
でも、この作品の持っている世界観は、やはりこの作品ならではのものです。
そして、それがとても魅力的でもあるので、それだけでも見る価値はあります。
■女性キャラが魅力的
{netabare}
キャラも良かったと思います。
特に高橋李依さん演じる王女リリハ、坂本真綾さん演じる敵国の士官アメロテ。
どちらも魅力的な女性キャラでした。
リリハは、芯が強くて果敢な性格です。
こう言う王女キャラって、王道なんですが、とても潔くてスカッとするので好きです。
また、高橋さんの声によって気丈でも柔らかさも感じられるところがよかったです。
アメロテは、クールでリリハとはまた違ったなんとも言えない魅力があります。
坂本さんの低めの声の演技っていいと思いました。
また、この作品は、この二人のキャラのコントラストが魅力になっています。
最後にこの二人が相通ずる状況を見るとやっぱりこの二人が軸なんだと思わされます。
キャラ自体は、CGで描かれていて、凝った感じでもありませんでした。
しかし、違和感はまったくないですし、逆に愛嬌があってよかったと思います。
{/netabare}
■音楽
{netabare}
オープニングテーマは、ヨルシカさん、メインテーマは、澤野弘之さん。
どちらも好きなアーティストさんです!
特にオープニングテーマいいですね。
なんとも言えない哀愁感が、ポストアポカリプスの物語によく合っていると思います。
{/netabare}
■ちょっと自問自答
{netabare}
「その展開は、少々都合が良すぎるでしょ」って言う場面はあることはありました。
でも、許せる範囲内だと思います。
だって、少年漫画ですよ。ジュブナイルですよ。そんなのご愛敬ですよ。
なぜなら、この世界観が子供に与える影響の方がずっと価値がある気がしますから。
最近ちょっと話題になっていた、「オタクが急に趣味にハマれなくなった話」。
その考察として以下のようにおっしゃっている方がいました。
・人生経験を経ることで、他人の人生をトレースから得られる情報の新鮮味が落ちる。
・たくさんの作品に触れ、過去作品の焼き直し感を覚える。
まぁ、そんなこんなで、作品に触れても「心が動かなるそう」です。
むむむ、これはかなり危険信号。
もう、心は若くないってこと!
私も、ナウシカがちらつくと言っている時点でもう危ないのか?そうなのか?
ちょっと自問自答。
と、言いつつ、この作品は、結構、楽しめましたのでまだまだ大丈夫!
そう、思いたい・・・。
{/netabare}
■まとめ
劇場版が楽しみな作品です。
と、言っても、TVシリーズが中途半端で終わっていると言うわけではありません。
ちゃんと、きっちり終わっています。
ですので、もやもや感は残らずとても楽しめると思います。
それでいて、この先、どう言う結末が待っているのかがさらに楽しみって感じです。