U さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
C. ネタバレ注意 – 処刑されるために旅をする
佐藤真登のライトノベル キャラクター原案:ニリツ
制作:J.C.STAFF
異世界に召喚された女子高生が大好きな親友?に殺してもらうため旅をするファンタジー
<メモ>
1話冒頭で召喚された男子高校生が親切な人と思った女性に処刑されるんですが、理由もわからず殺されるのがかわいそうでした。
処刑人としては異世界人はその能力で災害を起こすことがあるからさっさと殺してしまおうという大義名分はあるんですが。
最初に会った時から日本人アカリの異世界人メノウに対する距離が近すぎて不自然だった理由が6話でわかります。
アカリはメノウを殺させないため、メノウに殺されるため何十回も能力を使って時間遡行を繰り返していたということが明かされ
先が気になりましたが面白い展開にはなりませんでした。
能力を使うたびに記憶を失うそうですが、アカリの記憶が全部なくなったら「時間を巻き戻す」能力は使えない?
召喚前の日本での記憶はほとんどないと言っていたからまもなく能力が使えなくなる?
アカリが自身の能力に気付いておらず無意識で使ってるとメノウはまだ信じてる?
メノウは「すべてを漂白する」人災によって心まで漂白されて無感情という設定だけどそうは見えない。
何周目かでアカリがメノウを大切な人だと思ったエピソードがあったのでしょうが描かれなかったのでわからず。
師匠のフレアが弟子のメノウを殺す理由もわからず。
アーシュナが召喚した異世界人を殺したであろう処刑人を追う理由もわからず。
次期がありそうな終わり方だったけど、次期が作成されてから見ればよかったかも。
色々描き足りないのでメノウをアカリとモモで取り合う百合風味アニメになってしまい残念。
<主要登場人物>
・メノウ:佐伯伊織 日本から来た転移者を殺す処刑人
・アカリ:佳原萌枝 異世界に召喚された迷い人 「時間を巻き戻す」純粋概念の持ち主
・モモ:金元寿子 メノウを慕いサポートをしている処刑人
・アーシュナ:M・A・O グリザリカ王国の王女(アカリを召喚したのは父王)
・フレア:甲斐田裕子 処刑人 メノウの恩師
・マノン・リベール:石見舞菜香 港町リベールの領主 秘密結社フォース
・“魔”パンデモニウム:春野杏 4大ヒューマンエラーを起こした迷い人の1人
・オーウェル:久保田民絵 古都ガルムにいる大司教 フレアとメノウの上司 {netabare} 異世界人召喚事件の黒幕 {/netabare}
<ストーリー>
異世界(日本)から召喚されたり偶発的にやってきた能力(純粋概念)を持った人々により長い時間をかけ日本の文化や言語が溶け込んでいる世界。
が、かつてその純粋概念で四大ヒューマンエラーと呼んでいる大災害(日本に帰るためこの世界を滅ぼそうとした?)をもたらしてから「迷い人」と呼ばれる転移者は厄災をもたらす存在として処刑されている。
そんな世界に召喚された高校生のアカリを、聖職者で処刑人のメノウが殺害するが
アカリは「時間を巻き戻す」純粋概念を持っており殺しても無意識に時を巻き戻し生き返ってしまうため殺すことができなかった。
大司教から古都ガルムにはいかなる異世界人も討滅できる儀式場があると聞き、アカリには元の世界に戻る儀式と偽り2人で古都ガルムへ向かう。
グリザリカ王が召喚した異世界人がいなくなったのは処刑人のせいだろうと処刑人を探しているアーシュナ王女と列車に乗り合わせ、その王女をを狙っているテロリストが列車を暴走させる。
アカリの導力を借りてメノウが列車を止めるが、先行列車とぶつかり大惨事になった未来をアカリの純粋概念でやり直したのだと感じる。
古都ガルムについたアカリは処刑されることも知らずに観光を楽しむ。
大司教オーウェルに連れられ儀式場に向かうメノウは後輩のモモから異世界人召喚の首謀者はオーウェルだと知らせを受ける。
理由は若さを得るためという身勝手なものだった。
天然のような言動をするアカリは実は自分の「時を操れる能力」を自覚していて何度も同じ時間をやり直しているのだが自分の記憶をも操作してその事実を知らないことにしている。
アカリが経験した未来では師匠フレアにメノウもアカリも殺されてしまうため、メノウを守りメノウに殺されるため生き戻りを繰り返しているのだった。
オーウェルを倒したメノウはアカリを殺す方法を探す旅にでる。
現体制打倒を企む秘密結社フォース(第四身分)が拠点としている「港町リベール」に着いた2人。
メノウは沖合にある四大ヒューマンエラーの1つを封じ込めている霧の牢獄「霧魔殿(パンデモニウム)」にアカリを閉じ込めて殺そうとするが失敗。
港町リベールは病の領主に変わって娘マノンが当主代理を務めている。
マノンの母は日本人であったがフレアに処刑されていた。
秘密結社フォースが資金源のため魔薬を流通させようとしていることを知ったメノウ達は魔薬の生産拠点と思しきお城に潜入するため夜会に参加する。
魔薬の素材にされていた少女を助けたモモが毒槍を受け瀕死の重傷を負う、さらにアカリが行方不明に。
メノウはマノンに襲われているアカリを守るため戦うが実はモモが助けた少女こそが元凶だった。
パンデモニウムと名乗る少女は、四大ヒューマン・エラーの内の“魔”であった。
霧の牢獄「霧魔殿(パンデモニウム)」に封じ込められていたがアカリが何度も時間を戻したせいで世界が軋み小指だけ出ることができたという。
アカリの導力を借りパンデモニウムを沈めたメノウはどんな純粋概念も滅ぼせるという「塩の剣」を目指し再び旅に出る。
そんな2人を何十回目かの弟子殺しに臨むフレアと大好きなメノウを取り戻したいモモが狙う。
23.3.6