「Re:ゼロから始める異世界生活(TVアニメ動画)」

総合得点
91.2
感想・評価
4068
棚に入れた
16749
ランキング
38
★★★★☆ 4.0 (4068)
物語
4.1
作画
4.0
声優
4.1
音楽
4.0
キャラ
4.0

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ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

スーパースバルブラザーズ(3-4までじっくりと)

【異世界転移】と言えば今やこれと言わしめる名作であり、小説投稿サイト『小説家になろう』からMF文庫J(KADOKAWA)により書籍化された初の作品でもある。とても人気が高くアニメ版も3期まで制作されており1・2期は2クール、本作だけでも全25話で構成されていて第1話の尺は1時間、最終話も30分超えと豪華仕様だ。
ただ、その甲斐もなくストーリー進行はかなり遅い。この作品は所謂「ループ」ものであるため、主人公は何度も時間を巻き戻して物語を紡いでいく。同じ景色・構図が繰り返されるのもジャンル上、仕方ないことではあるのだが──

【ココがつまらない?:目先の所で躓き過ぎ(1)】
死ぬことでタイムリープが発生し、一定地点(所謂セーブポイント)から生をやり直す────これが本作の主人公・菜月昴{なつき すばる}が異世界転移と同時に得たであろう特殊能力《死に戻り》だ。それ以外に何の能力も装備も無い彼は、油断すればすぐ死に直結してしまう剣と魔法の王国をそれ1つで生き抜いて(?)見せる──という面白そうなあらすじであり事実、評価はすこぶる高い。しかし他にタイムリープを扱う作品と比較すると、その時々で行うループの「目的」が随分と小さいのである。
一番よく引き合いに出されるのが本作と同条件でタイムリープを起こす『All You Need Is Kill』。戦死と出撃を繰り返す終わりなき戦場の中で主人公は引き継がれる記憶(経験)を蓄積させ、次第に歴戦の兵士となり戦火の中枢へと進軍していく──という作品である。序盤は逃亡を図ったりもするものの、大枠で捉えれば「ループする戦場からの脱出」というシンプルで共感しやすい目的で一貫しており、あちらも昔から評価が高い。
一方、こちらは異世界の右も左もわからない無力な少年だ。スバルは見ず知らずの自分を助けてくれた銀髪のハーフエルフの少女・エミリアに恋をし「彼女を守り、助ける」ことをこの異世界で生きる目標にするのだが、そのために要らぬ「死のループ」へ飛びこんでしまうのがどうやら御約束となっているようで、その毎度の突破にはかなりの尺を必要とする。

【ココがつまらない?:目先の所で躓き過ぎ(2)】
原作での第1章にあたる盗まれた徽章{きしょう。王家の証みたいなもの}を取り返すエピソードでは、それだけで3話分の尺を消費している。本作の設定説明や主人公の掘り下げもあるので「それだけ」と言うのは語弊もあるが、第1話は1時間なので実質的には4話────やはりエピソード消化に3話は使っていると考えるべきだろう。
続いて第2章にあたるロズワール邸では就寝中に死に戻りが発動してしまう謎を解明していくのだが、この最終的な解決には実に7話もの長尺がかかってしまうのである。これこそ正に『鬼がかってますね』(時間が)。
3話+7話=10話……エミリアを守ることに心血を注ぐ筈の主人公がそれ以前の問題でやたらと手間取っている。各々にプロローグが1話分足されていることも加味すると1章2章で丁度1クールだ。並の作品であればここで第1期終了であり、ここまでで成し遂げたことは{netabare}女暗殺者1人と魔獣(野犬)の群れの撃退に尽力した{/netabare}くらいである。
多くのタイムリープ作品と同様、主人公であるスバルはタイムリープ以外は無能であるため、ループの脱出に時間がかかってしまうのは仕方ないのだが、「ようやく本番か……」と疲労感を覚えて話数を確認すると、既に2クール目に差し掛かろうとしていた時の衝撃は筆舌に尽くしがたい。

【そしてココがひどい:主人公の醜態(1)】
第12話からはようやく、エミリアが次代の女王に選ばれるために他の4人の候補者と競う『王選』が始まり暗殺等、彼女自身に危険が迫りそうな展開に入るのだが、スバルの暴走で一時、それどころではなくなってしまう。
{netabare}エミリアの待機命令(お願い)を無視して王選関係者のみの式典へ乱入したスバル。これは彼女らが事前に組んだであろう段取りをぶち壊したも同然だ。彼は王宮での礼節(マナー)を知らない。『騎士』の誇りも知らない。そしてエミリアが差別される理由──銀髪のハーフエルフがどれだけ嫌悪(タブー視)される対象なのか──も知らない。無能であり「無知」でもある彼を格式高い場所から締め出すのは道理だったのである。
そんな「異世界側の事情」を全く汲み取らないスバルは、エミリアが侮辱されたのを機に手前勝手な行動を連発。式典の場を乱して自称で騎士を名乗り、勝てる算段の無い決闘も安易に受けて“余計な”大ケガを負ってしまう。{/netabare}
{netabare}やったことは全てエミリアのためにならず、然れども『俺は君のために……』と喰い下がるスバル。後に続く言葉は「死んできた。頑張ってきた」であろう。しかし死に戻りについては誰にも口外できない様にされている。それが曲なりにも与えられたチートに相応しい代償か……スバルは真実を話せなくても彼女なら理解してくれると期待して「言い訳」を続ける。
そんな男に対して当人が抱くのは心配を上回る「不信」だ。約束を全て破り、その理由も恩着せがましく、要領の得ない会話しかしない相手に対して心優しい少女の言葉にも棘や激情が入り混じっていく。
『スバルの中の、私はすごいね』
この言葉から続くエミリアの皮肉は、スバルのこれまでの道筋を全否定した──少なくとも本人はそう思ったに違いない──。
『俺の……これまで全部……』
自分の気持ちが、無償の愛が、彼女と繋がる赤い糸にならないのなら──


{netabare}『俺のおかげでどうにかなってきただろおおおぉぉっ!!徽章が盗られた盗品蔵でだってクソ危ねぇ殺人鬼から助けた!体張った!全部、君が大事だったからだ!!』

『屋敷でのことだってそうだ!俺がいたからどうにかなった!俺がいなけりゃもっとひどいことになってた!全部、全部、全部!みんな俺が!俺がいたおかげだ!!』

『お前は俺に!返しきれないだけの借りがあるはずだああぁっ!!』{/netabare}

彼女が時折、口にしていた“貸し借りの関係”で縛り付けるしかないじゃないか。
主人公にあるまじき最低の発言。それは誰とも辛い記憶を共有できないタイムリーパーの心の叫び。それが視聴者の耳だけに届く。{/netabare}
これはアニメ好きなら誰でも分かる「主人公sage」というものであろう。主人公の株を一旦落とし、その要因を主人公自身が上手く取り除いて名誉挽回する。挽回以上に得られるカタルシスというお釣りが躁{そう}──観る者の気分を高揚させて本作を素晴らしいストーリーだと認識させてくれる、脚本自体にメリハリもつけられる古き良きテクニックだ。
しかし程々にしておかないとデメリットも大きい。第13話からは主人公であるスバルへの嫌悪感が凄まじくなり、視聴者が視聴断念する主な要因にもなってしまっている。

【ココもひどい:主人公の醜態(2)】
数々の愚行によりエリミアからの信頼を失っても、スバルはまだ「エミリアを助けられるのは自分だけ」だと思い込んでいた。それは最終的には正しくなるものの、それまでは大きな「間違い」とも言える。その燦然たる事実をやはり数話かけてスバル自身と視聴者に改めて知らしめていく。
{netabare}スバルの驕りは14話で粉々に打ち砕かれ、15話は自失したまま無駄に周回を終えた。16話では復讐のためにあらゆる人物に協力を求めて、断られたらその都度悪態をつくという情けない展開だ。誰もがその時のスバルの欠点や勘違いを指摘してくれるものの、頭に血の昇った状態では素直に聞き入れることができず、仮に出来てもどうしようもない。
死んでも途中からやり直すことができる《死に戻り》。ナツキスバルはこれ以外に人より秀でた物を何も持ち合わせていない、そしてその唯一の才能を証明することもできない“空っぽ”の主人公なのだから──。{/netabare}
知恵も力も無い主人公がやたら調子に乗ってペラペラと喋る描写は、序盤から中盤まではそれに見合った死という代償があったからこそそこまで鼻につかなかった。だが13話で地に落とした後はそのまま埋めてしまうのかという位に嫌悪感を抱かせるような描写を増やしていく。そんな状況がテンポの悪さと相まってかなり持続するので、視ている側には強いストレスがかかる。
結論から書けば18話まではスバルのバッドエンドとタイムリープ、そして醜態を晒すパートが繰り返される。死ななければ戻れないので周回の1周が長く、死に際までにも隠された意味(伏線)があるからこそ、その時の死に方は意味が解らず視ている側の感情はぐちゃぐちゃだ。これらに耐えるか耐えられないかで本作への評価はまた大きく違ってくる。

【でもココが熱い!:ゼロから始める異世界生活】
そしてファンから「神回」とされるのも第18話、スバルがレムと共に国から出ていこうとする──{netabare}つまりエミリアを見捨ててレムで妥協しようとする(笑){/netabare}──ところからだ。しかしまあこれは仕方がないと思う。
{netabare}物理的な距離と日数の問題に白鯨や魔女教との戦力差。それらに対して誰の協力も得ることができず、助け出したいエミリアからの信頼も失い、死に戻りを伏せた説得では彼女は応じない────限りなく「詰み」に近いこの状況は諦めて逃げ出す方が遥かに楽である。スバルは現世でもそういう選択を取り続けてきた“引きこもりのニート”だった。

『俺はこの程度の男なんだよ!力なんて無いのに望みは高くて、知恵も無いくせに夢ばかり見てて、できることなんて無いのに無駄に足掻いて────俺は……俺は……俺が大嫌いだよ!!』

『俺の中身はすかすかだ。ああ、当たり前だ!俺がここに来るまで、こうしてお前たちに会うような事態になるまで何をしてきたかわかるか────何もしてこなかった。何ひとつ俺はやってこなかった。その結果がこれだ!その結果が今の俺だ!!』

『俺の無力も無能も全部が全部!俺の腐り切った性根が理由だ!何もしてこなかったくせに何か成し遂げたいだなんて思い上がるにも限度があるんだろうよ……!』

これまでスバルを「ウザい」「嫌い」「偉そう」「調子に乗りすぎ」etc.と言ってきた人も大勢いることだろうが(私もその1人だな笑)、そんなことは本人が1番良く解っていたのだ。何も無いのに有るように虚勢を張り続けていた理由は唯一つ。異世界にやってきた自分は無条件で「主人公」なのだと思い込んでいたに過ぎない。
それは、例えばこれを読んでいる貴方や書いた私も異世界へ飛べば陥るかも知れない勘違い────世界が変わっても「自分」が変わらなければ出来ることもまたそう変わらない。そういう残酷な、まるで現実の様な物語をこの作品は突きつけてくる。
ただ、スバルが本当に何もしてなかったのかを振り返れば、それは人物によって違うようで──

『……レムは知っています。スバルくんは、どんなに先の見えない暗闇の中でも、手を伸ばしてくれる勇気がある人だってこと』

スバルは手に入れていた。たった1人にして絶対的な信頼を。無力で無知な自分を“英雄”とまで呼んでくれる聖母のような少女──レムとの絆を。
世界線によっては彼女にも理不尽に殺されたり拷問として手足を潰されるという確執があった。そんなわだかまりを超えて、クズみたいな自分を包容し、全肯定してくれる少女が目の前にいる。それは曲なりにもスバルの「諦めない心」が手にした尊い関係。己が諦めない限り、この奇跡は様々な相手へと波及する。その可能性を秘めるのが《死に戻り》なのだ。

『だからレムは信じています。どんなに辛い苦しいことがあってスバルくんが負けそうになってしまっても、世界中の誰もスバルくんを信じなくなってスバルくん自身も自分のことが信じられなくなったとしても……レムは信じています。レムを救ってくれたスバルくんが、本物の英雄なんだって』

『空っぽで何もなくて、そんな自分が許せないなら、今ここから始めましょう。レムの止まっていた時間をスバルくんが動かしてくれたみたいに、スバルくんが止まっていると思っていた時間を今、動かすんです。ここから始めましょう。1から────いいえ、ゼロから!』

決めゼリフがちょっとわざとらしいが、書き出した所も書き出さなかった所も素晴らしい応援詩だ。
愛に理屈はない。好意を抱いた相手の一挙手一投足が全て愛おしくなる。何気ない所ばかりを「好き」だと挙げ、夫婦円満な未来予想図を描けるレムは本当にスバルのことを愛しているのだろう。そんな彼女だからこそ、逃げるというスバルの「甘え」は誰よりも許さない。

『かっこいいところを見せてください。スバルくん』

自分を慕う少女のお願いによって、これまで主人公とはとても言えなかった男が初めて物語の「主人公」として確立する。

『──ああ。 見ててくれ、特等席で! お前の惚れた男が、最高にかっこいいヒーローになるんだってところを!』

きみを見ている。きみが見てる。

だから俯かない。ここから、ゼロから始めよう。

ナツキスバルの物語を────ゼロから始める異世界生活を!{/netabare}

かっこいい主人公のかっこいい行動で他者を惹き付けて物語の主人公たらしめるのではなく、どうしようもない程の凡人が無様な行動を重ねてそれを自覚し、その上で様々な人物に支えられることで初めて「主人公」になる。13話から18話はそのためのストレス構成であり、主人公に嫌悪するよう魅せてくるのだ。

【他キャラ評】
エミリア
劇中ではハーフエルフというだけで謂われなき差別を受け、そしてネット上では「レムに人気で負けるメインヒロイン(笑)」なんて酷い言われようをされてる不憫なキャラクターなのだけど、後者についてはむしろ本作を観たからこそ全然否定が出来ないな……(汗
{netabare}本作を『スーパーマリオブラザーズ』で例えたら、エミリアはズバリ「ピーチ姫」ポジションなんだよね。ピーチ姫は大体ゲーム開始時点でもうクッパにさらわれてしまい、マリオに助け出されるまで姿を見せることはない。エミリアもこれと似たような状況に追い込まれるので後半は1クール近く出番無しというのがまかり通ってしまったわけだ。そうでなくてもスバルとのすれ違いは微少なものも含めれば最終話までずっと続き、正に「配管工とお姫様」の様な遠い距離感さえも感じてしまう。
奇しくも人生のコンテニュー可であり、姫を助けるために死にながら前へ進むという共通点を見ればスバルも「マリオ」ポジションなんだよね(笑) 偶々なのか狙って設定したのか……
まあつまり何が悪かったかと訊かれたら「シナリオ」だと言う他にないだろう。2期以降のための下準備であることは現在では明確なものの、それを知らないアニメ組からすれば、後半クールで鳴りを潜めてしまうエミリアよりもスバルと行動を共にし、彼の心を救うレムの方がメインヒロインの様に映ってしまうのは致し方ない。{/netabare}

【総評】
これまで未視聴の立場から感じていた人気と知名度に反して、実際に観てみるととかなり好みの分かれる作品だと感じた。とくに主人公へどうしても抱いてしまう嫌悪感を観ている人がどこまで許容できるのかで作品に対する感想もまた大きく違ってくるのだろう。個人的には「自覚してくれるだけまだマシ」といった所感だ。
ストーリー自体は上手くできており、「タイムリープ」という要素をふんだんに使って時間を積み重ね、丁寧にすべての可能性を模索し正解を導くストーリーは面白い。同じようなことをやり大したことはやっていない感じはあるものの、より最悪に、より不可能と感じるほどタイムリープの状況が難解になっていく様子は、素直に面白いと評価できる。
{netabare}とくに心の折れていたスバルがレムに激励されることで再び本作最難関のループへと挑む19話以降は、これまでの周回で描かれた伏線を見事に回収し、自身に課せられた《死に戻り》のデメリットまでをも逆手に取って突破口を開いていくため、そのカタルシスは珠玉の出来映えだ。そこまでに至る道のりは観るのも辛いのだが「完走して良かった」「これを見せてくれたのなら許せる」とまで言えてしまうラストスパートとなっている。{/netabare}
決して少なくないキャラクターたちも丁寧な描写でムラなく掘り下げ、さらに主人公の《死に戻り》で何度も同じ時間・場面が繰り返されることでより深い描写がされており感情移入が捗る。だがその反面、キャラクターの「二面性」も強調されていて単純な好き嫌いでは語れない。
主人公については十分に書いたとして、そんな主人公の接し方一つで同一人物でも味方となったり敵対してしまったりする。恩を売れば感謝と礼を返し、不義理を通せば仇を与えられる。前の世界線での関係もセーブされなければ次の世界線へ持ち越されることはない。
脚本面で観ればループものとして非常に面白い緩急の付け方なのだが、キャラによっては悪い一面を見せることで視聴者に「幻滅」を与えてしまう諸刃の剣にもなってしまう。{netabare}とくに割を食っているのがクルシュかな。人の発言の真偽が解る能力があるのにスバルの本気を「妄言」と切り捨てて助力しない世界選の彼女は情熱(パッション)ではなく根拠(エビデンス)でしか動かない冷たい女にも映ってしまった。{/netabare}
そして、話が長い(笑) 2クール25話(実質26話強)の長尺をもらうことでストーリー的にはなんとか綺麗に終わらせたものの、タイトルにした通り、マリオで例えるならまだ3面をクリアしたくらいの時点であり、まだまだ描写すべき部分が山積みだ。作品の根幹たる《死に戻り》の謎や、主人公の生い立ちや召喚された理由、そして本来のメインヒロインであるエミリア自身についてなども全く語られておらず、2クール尺で物語の根幹部分があまりにも描かれていないのは気になる所である。それらを語る2期3期他スピンオフ作品なのだろうが、ヒットしても続編が作られるか定かにならないアニメ業界においてこの1期は、1本の作品としてかなり大きな博打を打ったことに変わりない。
{netabare}1番気になるのは、後半メインヒロイン状態だったレムが最終話で全く出てこずに終わったのがしっくりこなかった(苦笑) ネタバレなどを見ると後の展開的に1期をある程度、綺麗に〆るために出せなかったことがわかるが、何ともしっくりと来ないままで終わってしまい、それが私の最終的な本作の評価に響いてしまっている。{/netabare}
確かに面白いが、欠点も多い作品だ。
「エミリアを守り、助ける」ことに心血を注ぐスバルだが、それはあまりにも無謀で先の見えない目標である故に他にタイムリープを扱う作品と同じ没入感は得られない────“付き合いきれない”といった感情の方が時折、勝るようなストーリーになってしまっている。これが原作のままであれば、よくアニメ化までこぎつけたなと感心するほどの「大作」である。

投稿 : 2024/08/31
閲覧 : 34
サンキュー:

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