Jun さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
逃げることは正しい
一期と比べると、前半の農場での奴隷暮らしは、物語が動かず単調。一期のラストからかなりギャップがあるので、トルフィンの人格再構成のため、かなり時間を使った。実際にはトルフィンのようなトラウマから立ち直れた少年兵はいないだろうが。
後半10話からは物語が動き、一期から続く本当の戦士とは何かというテーマの解答になっている。アルネイズさんの演技も舞台劇のように求心力があった。ラスト三話の夕暮れから星空の下、王とのかけあいは屈指の名シーンで何回見ても惹かれる。
絵の力もあり、我を忘れた。が、二次元からはなれ現実に戻ると、だまされたように感じる。腑に落ちない。
なぜ生きなければならないのかという問いのために、戦争と奴隷のない国造りもかなりポジティブに扱われている。旧世界で生きづらかった人達には救いだろう。
ただ逃げたきった先のヴィンランドにも先住民族はいるはずだ。それをどう回収してくれるのかで、評価は決まると思う。