ゆっきん さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
切なくて愛おしい4歳児
総合評価:A
SS:最上級・永久保存 S:神作・大好き A:超良作・好き B:良作・まあまあ好き C:普通・及第点 D:惜しい・好みでない E:問題外・途中断念
全10話鑑賞。原作未読。
原作:津村マミ(漫画・小学館)
監督:牧野友映
アニメーション制作:ライデンフィルム
ジャンル:人情系 子育て
ストーリー:4歳の子供を通して、様々な人たちの悲喜こもごもが繊細に描かれている。
作画:最初は個性的な絵に慣れなかった。徐々に気にならなくなる。
声優:釘宮理恵さんが健気なコタローを見事に演じてくれている。
キャラ:コタローだけでなく、全員が不器用で不完全なところが良い。
音楽:EDの「小さな手のひら」は毎話挿絵が変わり、切なさが倍増する演出がなされている。
全体評
最初こそほのぼの日常系かと思っていたが、コタローが置かれている状況を把握する程、切ない気持ちになった。
それが毎回不快感を上回らない絶妙なところを突いている。
そしてコタローの周囲の大人たちが、見返りを求めることもなく純粋にコタローを想って行動する。
それは彼の健気さに打たれた彼に起因するものだと思うほど、苦しくも暖かい気持ちにさせてくれる。
そういう出会いに助けられて、成長するコタローとご近所さんたちをずっと見守りたくなる作品。
ストーリー及びキャラの魅力でA評価。
あらすじ
安アパート「アパートの清水」にさとうコタローと名乗る4歳の少年が引っ越してくる。
隣の部屋の売れない漫画家、狩野進はコタローの大人びた言動に戸惑いつつも何かと世話をやくようになる。
同じアパートに住む秋友美月、田丸勇もコタローを可愛がる。
やがてコタローの一人暮らしする事情が少しずつ明らかになっていく。
幼稚園での出会い、児童養護施設時代の友人との再会、美月との別れと新入居者・すみれなど多くの人と交流していく。