エイ8 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
おねしょたちゅっちゅ
『金装のヴェルメイユ〜崖っぷち魔術師は最強の厄災と魔法世界を突き進む〜』(きんそうのヴェルメイユ がけっぷちまじゅつしはさいきょうのやくさいとまほうせかいをつきすすむ)は、天那光汰原作、梅津葉子作画による日本の漫画。『月刊少年ガンガン』(スクウェア・エニックス)にて2018年9月号から連載中。
2022年7月から9月までAT-Xほかにて放送された(wikipedia)
所謂「おねショタ」もの。なんですが……これを言ってはファンの方々には怒られるでしょうが、とにかく「年上女性」役であるヴェルメイ(CV 内田真礼)の声が合ってないと感じました。なんというか、終始いつもの「まれいたそ」の声なんですよね。語尾だけはそれっぽくさせてましたが全然年上大悪魔って感じがしなかったです。ひょっとしたら幼少期の頃の声も担当させるための配役かもしれませんが、ぶっちゃけミスキャストだと思いましたし彼女のキャリアにとっても良くなかったんじゃないかと思わざるを得ませんでした。
肝心のストーリーの方はと言うと、前半はよくあるナーロッパ風味の学園ものといった感じ。で、これはこれで良かったんですよね。竜のいる世界で恐竜出すとか悪くありませんでした。ところが中盤から出てきた敵役によって早くもヴェルメイのチートが鳴りを潜めてしまいました。いくら何でも展開速すぎでしょ。
それよりなにより問題だと思ったのは、主人公のアルト・ゴールドフィルドの精神的成長が早すぎて「おねショタ」ものであったと目されていたのにさっさと立場が逆転してしまい「実はか弱いヴェルメイを肉体面精神面両方から支える強い男」の構図に。勿論最終的にはそういう流れでも良いんでしょうが、これもいくら何でも速すぎな展開だと感じました。
もう一つ致命的なマイナスポイントとしては、とにかくバトルシーンが地味という点。アルトが力を発揮するためにヴェルメイとキスするまでは良いんですが、肝心のアルトくんの技が地面から氷だかクリスタルだかよくわからないものを飛ばすというものばかりで迫力にかけます。
幼馴染のリリア・クーデルフェイトだったり会長のエレナ・キンバーライトだったりどこかの幼女戦記に出てきそうな風貌のクリス・ウェストランドだったりサブキャラは結構魅力的なのを揃えてるんですけどね。漫画とはいえ原作者がついてるものなんで結構設定は練られてるとは思うんですが今のところ「どこかで見た事のあるそれっぽいキャラ」を配置した、程度の扱いにしか見えないのが一期までの現状です。