てとてと さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
独特な魅力はあるシュールコメディー。良し悪し判断しづらいが捨て難い
あずまきよひこ絵の魔女っ娘たちが奇妙な旅して奇妙なコメディー繰り広げる?3D版が29分弱の全1話、2D版が8分程度の全25話。
名状し難いが、強いて例えると「ジャングルはいつもハレのちグゥ」みたいなガンガン系のシュールコメディーに近いか?
※作品データベース様より転載、2D版と3D版纏めてレビュー。
【良い点】
3D版の方は悪に支配された世界で戦うシリアス、こちらの方が作画もキャラもストーリーも良い。
ファンシーな絵柄ながら悪の魔女との戦い、独特な世界観、お尋ね者なノノノンの過去が気になるなど。
全容は明かされないが続きが気になる程度の内容はあり。
2D版は3D版の続編の模様。
作風が変わり、良くも悪くも独特でシュールな作風。シリアスが抜けてギャグ路線で(一部除いて)まぁまぁ楽しい。
主人公パドドゥが魚吉という魚っぽい謎生物を着ぐるみにして、お腹すいたら食べちゃうとか、全編に渡りシュールな展開。
色んなシチュエーションで大喜利コメディーする、何でもアリで奇想天外。
コメディーは当たり外れ激しいが、黒幕の下僕として奮闘するも空回りで不幸な目に遭うズッキーニ登場回は軒並み笑える。
OPとEDが長く本編実質5分程度しかないが、頭空っぽにしてサクサク見られる。
特に面白いわけではないが、妙に味がある、捨てがたい雰囲気。
終盤の一部のエピソードが狂気。
16話、流れ星の国?で魔女っ娘たちが地球に流れ星降らして願い叶えてあげよう的なファンシーな話と思いきや、
点数稼ぎ(彼女たちの目的であるハナマル集めの為)に大量の星を降らす→地球滅亡…
魔女っ娘が地球に流れ星を降らせているステキな世界観だなぁ…と思わせてのオチのブラックさ、良くも悪くも印象的だった。
19話と20話の、ノノノン(アウトローな魔女っ娘)が昭和40年代で少年と交流するエピソードも印象的。
魔女っ娘は時代を超えて地球に存在する?世界観の一端が見えるほか、ビターな結末は良くも悪くも独特な後味がある。
OPとEDが中々良曲。本編よりも曲の方が良いくらい。
【悪い点】
キャラの掘り下げやストーリーが説明不足。
3D版はまだ良いが2D版が本筋と思われるプリルンとノノノンの対立?から脱線しまくり、
パドドゥたちのハナマル集めもあまり活かされず。
純粋にコメディーならば良いが、中途半端にシリアスな本筋?を挿入して中途半端に終わるためストーリーは微妙。
キャラは個性的だけど魅力や持ち味出せていたかは微妙。
掛け合いや交流要素も乏しい。キャラ萌えも難しい。
コメディーは大半の回が微妙。ツッコミ役が誰もおらずダラダラ進行してオチずに終了する謎回が多い。
シュールコメディーとしてみるとハレグゥなどのガンガン系の名作たちには大分見劣りする。
流れ星で地球滅ぼす回はブラックコメディーとして印象には残るが、いたいけな幼女とかのモブが大勢犠牲になったはず。
【総合評価】3点
名状しがたいシュールな魔女っ娘アニメ。
微妙な点が多くて面白いとは到底言い難いんだけど、捨て難い魅力はある(ような気がする)。
評価は悪いか迷うところだけど「普通」