ato00 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
自身に向き合い行動すれば、道は自ずと開かれる
TV版から連続する劇場アニメ。
咲太の初恋相手である牧之原翔子にまつわる物語です。
「ゆめみる少女の夢を見ない」と夢重なり。
なので、正真正銘不思議な作品です。
量子理論を思春期症候群に引っ掛けてそれらしく見せていますが、今ひとつ良くわかりません。
2回観たにもかかわらずです。
翔子が思春期症候群を発症し、不安な過去を否定することにより人格が分裂。
分裂した方の時間がゆっくりとなり、未来にたどり着く。
そして、大人の翔子の行動が子供の翔子の夢だなんて。
今が未来で、現実の今が過去?
頭で考えると、腑に落ちません。
逆に、感覚で観るとしっくりくるような気がします。
運命の12月24日、弁天橋入口交差点。
悲劇の始まりは、咲太の気の迷いと優しさのせい。
少なくとも、麻衣と翔子の気持ちは真っすぐだったと思います。
この話で活躍したのは、明らかに古賀です。
当人は活躍した自覚はないけれど、さすが尻を蹴り合った仲。
量子もつれの間柄が咲太を救うなんてね。
意気な設定に、ほっこりしました。
やっぱり、古賀は気のいい後輩です。
奮闘した人物はもうひとり、理央です。
理央の存在が咲太にとってどれほど大きかったことか。
客観的な事実を量子論で考察し、仮説を提唱。
発生した事象を検証し、さらに仮説を構築。
ひたすら真実に向かう姿勢が、咲太に影響したのは確かでしょう。
あと、理央の咲太への思いに感動しました。
今回の劇場版は結構シリアスでした。
次の劇場版では、私の好きな軽口トーク多めでお願いします。