take_0(ゼロ) さんの感想・評価
2.9
物語 : 3.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
役に立ちたい、必要とされたいって思いは共感してしまうなぁ。
ちょっと切り口に変化を持たせた異世界系でした。
異世界へ呼び出された便利屋の斎藤さんが、異世界でも便利屋で身に着けたスキルと持ち前のお人柄で仲間を増やしていく的な。
ただ、そのスキルが「俺つえー」系ではなく、等身大に便利という・・・。
この作品、放送時期別ランキングでは割と高めの評価となっているようです。
今回視聴をしてみて、独特の切り口と作品自体の雰囲気から、私自身そこに異論がある訳ではないのですが、好みの問題としていくつか、高めの評価と相反する所感を持ってしまいました。
それが、少し★控えめな理由かなと思っています。
あくまでも、私には・・・と言う観点になるのですが、
・なんだか、各話の細かいチャプターがめんどくさかったw。
ブツ切り感、軽いノイズに感じた。
・全体のバランスとしてあってもよかったと思うけど、コミカル演出が若干、私の好みよりも過剰に感じた。軽いノイズに感じた。
・モーロックのもの忘れ設定・・・。視聴後には、もちろん必要な要素だったという事は実感したし、キャラ付けとしてありだとは思うけど、ここぞという場面で「忘れた・・・」「・・・なんだっけ?」ってなるところにブツ切り感、軽いノイズを感じた。
・一部、流れの中や作画に雑味を感じた。軽いノイズを感じたw。
まぁ、無理やりワードを抽出してみましたが、
なんというか、ポイントポイントで「軽いノイズ」として私自身に受け取ってしまう演出があったという事になります。
物語の中では、斎藤さん自身の軸になるもの「役に立ちたい、必要とされたい」がはっきりと一本あり、思考、行動の柱となっていたのでブレはあまり感じなかったのですが、所々に入る演出を時にノイズと感じてしまったという事になりますでしょうか。
作品の中でのいろいろなエピソードは、まぁまぁバランスがとれており、人情物から恋愛もの、冒険者間の確執、等々、楽しめたと思います。
全体的に少し薄味だったかもしれませんが。
今作のエンディングも特別な大団円と言う訳ではなく、物語の中で関係を持った皆さんが、斎藤さんの元へ「斎藤~」「斎藤!」「さいとー」とあつまってくる、ありがちではありますが、「斎藤さん自身」の望む結果になっていたと思います。
最も「斎藤さんを必要としてくれる人」もちゃんと見つかりましたしね。
ちゃんと、落ち着くところへ落ち着いていました。
ちょっと、気になったところを書き過ぎて作品の魅力を落すようなことを書いてしまったかもしれませんが、作品自体の切り口はしっかりと色付けしてあり、作品内の物語も斎藤さん中心にまとまっていました。
(影の主役はモーロックじいさんだったかも知れませんが)
キャラクタも女性キャラは割と魅力的だったかな。
個人的には、もう一歩深いところでの人間関係や仲間感の伝わるエピソードがあれば良かったかなと思いつつ、視聴を終了しました。
あまり、ヘビーな作品ではないと思いますし、評価高めの作品なので私の所感とは違う感想も持たれると思います。
ぜひ、機会があれば視聴してみて下さいませ。