「BanG Dream! It's MyGO!!!!!(バンドリ! マイゴ)(TVアニメ動画)」

総合得点
68.8
感想・評価
153
棚に入れた
277
ランキング
1995
★★★★☆ 3.6 (153)
物語
3.6
作画
3.8
声優
3.5
音楽
3.9
キャラ
3.5

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ネタバレ

覆面反対 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

長崎そよと愉快なギス仲間たち

この物語は長崎そよという心に闇を抱えた女子高生と、彼女に利用されながらも見捨てず正面から向き合う仲間たち…というギスギスあり感動ありのお話である

小学生の時に両親が離婚し、母と二人暮らしだったそよ…母の仕事ぶりのおかげでタワマンに住めるようになり、月の森女子学園というお嬢様学校に通えるようになったものの、仕事帰りの母の膝枕をして、学校ではとりあえずクラスメイトに話を合わせて上辺だけの関係を築く…という日々だった

ある日の演奏会終了後、そよはある人物に声をかけられる…その子の名は豊川祥子…彼女に誘われて集められたメンバーでバンドを結成。その名はクライシック…

一緒にカラオケに行きドリンクバーを体験したり、本来はボーカルの歌唱練習なのに皆で流行りの曲を歌ったり…クライシックでそよは初めて心の拠り所を得て、かけがえの無い時間を過ごした

そして初ライブ…練習の成果を発揮し幸せの絶頂に浸るそよ…しかしそんな日々は突然終わりを迎える…バンド結成の張本人…祥子の脱退である

そしてメンバーが1人…また1人と練習に来なくなり…クライシックは消滅。そよは幸せの絶頂からどん底に突き落とされた…

それから月日が流れ高校入学…そよはバンドメンバーを探している少女と出会う…その子の名は千早愛音…そして彼女を通じて、クライシックのメンバーである、高松燈や椎名立希と再会した

燈に「一生バンドやってくれる?」と言われ、その誓いに乗るそよ…しかし、その時彼女には邪心が芽生えていた…

「この誓いで燈ちゃんと立希ちゃんを(クライシック復活のために)繋ぎ止めよう」「愛音ちゃんもサポートとしてメンバーに加えるけど、(頭数を揃えるために)使えそうだから優しくするだけ…とりあえず利用してさきちゃん(祥子)と睦ちゃん(元クライシックメンバー)が戻ってきたらポイで😁」

そして新バンドを立ち上げ、ライブ練習中に要楽奈の無断加入…という計算外こそあったものの、本番当日を迎えて演奏をおこなった

二曲目の春日影を歌いライブは大盛り上がり…満足感に浸るメンバー…その中でただ一人そよだけが怒りを露わにする…

「何でよ…何で春日影やったの?💢」

「さきちゃん泣いてた…どれだけ傷つけたか分かる?」

そう言い残し彼女はその場を去る…それ以降メンバーからの連絡を拒絶

彼女はクライシック再結成のため、祥子のご機嫌をとる必要があった…クライシックの持ち歌である春日影を勝手に演奏したことで祥子を傷つけ泣かせた…これでは再結成に支障が出てしまう…真剣な怒りに見えてあくまで個人のエゴから来るものである

「メンバーが勝手に演奏したの、私はやりたくなかった」「もう二度とさせないから」とLINEで彼女に告げるそよ…しかし彼女からの返事は無い😭

必死なそよは睦を頼りにとうとう祥子の自宅を突き止めその近くにて直接会談…

「春日影を勝手に演奏しちゃって本当にごめんなさい🙏」「燈ちゃんも立希ちゃんも(再結成を)望んでる…(←でもそれらしきシーンは見当たらない😅)このまま離れ離れなんておかしいよ…もう一回やり直そうよ」

しかし…その声は祥子には届かない…「演奏したければお好きにどうぞ」「ではあのバンドは何ですの?言葉と行動が矛盾してますわよ(←ハイ、痛いところつかれちゃった〜🤣)」「クライシックは私の手で終わらせましたわ」「もう二度と私に関わらないでちょうだい」

「睦ちゃんもそう(再結成したいと)思うよね?」と尋ねるそよ…しかし「私は…(そうするつもりはない)」と、まさかの裏切り…😅

やぶれかぶれになったそよは、悲痛の叫びで懇願する…

「いやー!お願い自分に出来ることは何でもするから!」

それに対して祥子は「何でもするとはそれほど重い言葉ですのよ」「あなた…自分の事ばかりですのね」

膝をつき崩れ落ちるそよ…祥子と睦の呼び戻しに失敗しクライシック再結成も不可能…もはや彼女の心は完全に闇に堕ちていた

それから…愛音と燈が声をかけても無視…連れが「知り合い?」と聞いても「知らない」と大嘘をつくそよ…

それを知った立希は姉から月の森女子学園定期演奏会を知り、その会場でそよを待ち伏せる。そしてタイマン…

「バンド活動?知らない」「もう関係ないから」「一生の誓い?あんなのウソだよ😁」「燈ちゃんと立希ちゃんを繋ぎ止めるためのウソ」

その発言を聞いて、「燈が悩んで苦しんで…それ全部知ってて、ずっと裏切ってたのかよ💢」とそよの胸ぐらを掴みながら叫ぶ立希…するとダークそよの降臨…急に声のトーンが変わり…

「そうだよ…」「(最悪と言われ)立希ちゃんもね…燈ちゃんがいればそれでいいんでしょ」と言い残し去って行った

そよにとって新しいバンド活動は、クライシック復活のための布石…しかしそれが叶わぬ事を思い知らされた彼女は、もう続けても意味ないと考え、今まで一緒にやってきた仲間を無視…「誓いなんてウソ」「愛音ちゃん?使えそうだから優しくしただけ…クライシックには要らない」と発言するなどの暴挙に出ていた

立希からそよの本性を聞かされた愛音は、月の森女子学園の校門で彼女を待ち伏せ…「ついてこないで」と言うが「話するまでついて行く」と愛音の決意は固く、とうとう彼女の自宅まで来てしまい、「入れば?」と観念し愛音を入れた

「(私があなたを利用してポイしようとしていたのに)よく話せるね」「全部(立希から)聞いたんでしょ?」と口にするそよ…立希が他のメンバーにバラすことは予測済みだったので、彼女は最初からダークそよ状態で愛音に挑む

「あんたが要らないと言っても私はやる」と口にする愛音。それに対して「私が終わらせてあげる」と告げるそよ…その時の彼女の表情は鬼そよとでも言うべき姿になっていた👹

終わらせるためにリング(ライブ会場)に来たそよ…しかしすぐに燈に両手を引っ張られステージへ連れて行かれ、そして愛音によって壇上へ…

ギターも予め用意されており、肩にかけてもらう…もうこうなると今更後には引けない

燈の歌が心に響き、愛おしかったクライシック…そして今のバンドの思い出が頭に浮かんでくる…自分が都合よく利用しようとしていたメンバーですら、それを恨む様子を見せず一緒に演奏させてくれる…その優しさに耐え切れなくなったのか…そよの目から涙が溢れてくる

他のメンバーも(状況をよく知らないと思われる楽奈以外は)号泣…こうして「終わらせてあげる」という彼女の企みは失敗…

「私みんなを利用してたんだよ…ここに来たのも終わらせるつもりで…」と泣きながら舞台裏で叫ぶ彼女…すると「それでも一生やる」と燈が返し、彼女は再び燈らと行動を共にするのであった

諦めの悪いメンバーにより再びバンド活動に引き摺り込まれ、チャンスを与えられたそよ…しかし彼女のこれまでの行為はそう簡単に許されるものではない…と私は思うのだが、メンバーはあっさりと彼女を許してしまった様子😅

詩超絆ライブ以降、再びバンド練習に来るようになり、メンバー5人入るスペースを立希が探していた時は「うち来る?」と自宅に招き入れ、彼女なりの償いをしようとしている様子ではある…

けれどあの時彼女がやっていた事はメンバーへの裏切りであり一つの謀反…「謝罪らしい謝罪なしでよくすんなりと戻れて今までどおり過ごせてるな…しかも立希に「そよがクライシック再結成を狙ってるの知りながら利用してた…私も最悪」と逆に謝られるような事言われてるし…メンバー器デカすぎじゃね?😅」と私は正直思った

特にもしクライシックが復活していたら辞めさせられる立場にあった愛音…バレてからもあんな逆ギレされた態度取られたのに、今では全然気にしてない様子なのはすごいと思います。私が同じ事されたら多かれ少なかれ根に持つ…愛音のようには振る舞えないのは確かでしょう😅

ご都合主義展開(泣きながらライブして一話で全て解決→ウソップ並みの謝罪あるかと思いきや、あっさり許されるそよ→何事も無かったかのように振る舞い「そよりん」呼びする愛音…性格前向き過ぎ切り替え早すぎ😵)について行けてない部分は正直あります

10-12話がそれ以前と違くなりすぎて…そよもかなり変わってしまった…素の彼女声が低音で素っ気なくてどうも苦手。だから一話で一気に解決ではなくて、「クライシック復活のためにメンバーを利用してポイ捨てしようとしていたこと」をしっかり詰める。特に愛音と楽奈には謝罪…というか何らかの償いをさせるように決めてから復活させたほうが納得いけた気がします…あの展開だととりあえず強引に集めてお涙頂戴して、(それでも彼女の根本は変わってないから)不貞腐れたまま次のライブする…ように見えるため、何かモヤモヤしました

なお12話ではライブ自体は真面目にこなし、ライブ後は燈に「離さないでくれてありがとう」といい面は見せました…ただ、睦に「よかったね」と言われて「睦ちゃんにだけは言われたくない」と言って、差し入れのきゅうりを渡し返す…のはどうなんでしょうね🥒

そもそも何故睦はきゅうりなんか差し入れしたのか…?😅

そして13話(最終話)…ライブ打ち上げの後、燈を家まで送るそよ…「燈ちゃんの歌詞苦手だったんだ…感情むき出しで」「さきちゃんに自己中だって言われて、あの時は意味が分からなかったけど…自分に向き合えてなかった」という内容の言葉を口にして…

「私…クライシックの事…一生忘れないと思う」と最後に言うそよ…それに頷く燈。このシーンは今後どういう意味をなしていくのか?

最後に話は戻りますが、禊も謝罪要求もされずマイゴに復帰してしまったそよ

しかし…一生バンド続けるということは…もし再びクライシック病が再発したり、ダルくなってやめたくなってもやめられない

逃げようとしても燈に手を掴まれて連れ戻される…つまりもう一生マイゴから逃げられない😱

これがメンバーが彼女に与えた罰…なのかもしれない😅

投稿 : 2024/02/01
閲覧 : 753
サンキュー:

4

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