アニメ記録用垢 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
数十年で指折りに入る名作
近年稀に見る名作ですね。
脚本・演出・作画どれも完璧でケチを付ける隙が無い程、洗練されている。
今流行りの転生物を取り入れるも、量産なろうとはレベルの違う域まで昇華しています。
タイトルは二重の意味の〝推しの子〟でしたね。
推しの子(アイドル)・推しの子(アイの子供になる)
人の愛を知らずに生きて来たアイがアイドルを通して、嘘の〝愛〟をつき続け
愛久愛海と瑠美衣の母親になることで、本当〝愛〟を知る。
これだけだとどっかである様な設定ではありますが
それを感じさせない独自性――転生物を取り入れる――だったり
アイドル物=ドルオタ向けのただ可愛いキャラが動くだけのつまらない萌え作品ではなく
芸能界の闇を赤裸々に描いたり、シリアス要素をメインにすることで一般層が見ても抵抗がない仕上がりに纏めている。
てか赤坂先生って女性の心理描くの本当に上手い。
女性が何を男性に求めていて、どういうことをされたり言われたら嬉しいとか
全部わかってる。
一方で男性が描く男性向けの恋愛漫画ってあくまでモテない男性がされたら嬉しいことでしかなくて
そんなん言っても女性に響かないよって、笑える台詞とシチュエーションしかない
お笑いとして作品として描かれているのが現状。
そんな中でかぐや様しかり、【推しの子】しかりでこの人は女性経験あるってわかる。
更にはキャラクターの心理描写が的確で、作られた感――嘘――が一切ない。
これができる作者どれだけいますか?
なんか取って付けた様な浅いバックボーンで
酷いとそれがどうキャラクターに結びついてるの?って有象無象ばかり。
嘘を一つのテーマとして扱っている作品なのに、寧ろキャラクターに
――嘘がない。
天才って赤坂先生を指すんだろうなって思います。
まだ作品は完結していませんので最終評価はわからないけれど
赤坂先生なら間違いない結末を描くことでしょう。