STONE さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.0
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
原作既読者向け?
原作は未読。
テレビ放映時はスルーしてしまった作品で、ブギーポップ関係に初めて触れたのが
2019年版のアニメ。
本作は2019年版の再視聴前に視聴してみたという接し方。
作品の雰囲気はとにかく暗いもので、思えば1990〜2000年代はこういう暗い作品が
多かったなと。
今も展開自体は鬱な作品は結構あるが、作品自体の雰囲気はそう暗いものでなく、むしろ
作品の雰囲気と展開のギャップでインパクトを与える作品が多いような印象。
内容的にはあまり細かい説明はなく、漠然と分かる程度で終わってしまった感じ。
後で知ったが、本作は原作の後日談を描いたオリジナルストーリーで、原作の内容を
知らないと分からないようなもので、まあ納得。
加えてストーリーテラーが変わっていく群像劇スタイルだったり、同じ事象を違った角度から
描いたりで、構成自体も分かりにくい。
他では見られない独特の個性に惹かれるところはあったので、一見さんお断りみたいな
作風だったのはちょっと勿体無い。
ストーリーは「世界の敵」と呼ばれる存在とそれに対するブギーポップの戦いを主軸にした
SFの侵略もののような体をとっているが、それらの事象は少年少女の不安、葛藤、様々な
衝動などのメタファーのよう。
バトル要素あり、ミステリーやサスペンス要素ありと盛りだくさんなのだが、全体的な印象は
地味。これはキャラクターデザインによるものも大きいかも。
キャラ同士の会話はこの当時、セカイ系などと呼ばれた作品群に見られるものに近く、今と
なっては懐かしさを感じたり。
2023/08/13