シボ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
新部長のスタート編
お盆休み、娘と一緒に劇場に足を運びました。
上映劇場数が少ないのもあっていつもと違う劇場まで足を運んでの
観劇でした。
席は満席で恐らくユーフォファンが多いんだろうなって
雰囲気、熱気が感じられて視聴前から期待感が爆上がりでした♪
今回は小編成での大会「アンサンブルコンテスト」に参加する
為の部内でのメンバー選定と代表を決める学内選抜を巡る
物語です。
新部長として部をまとめる立場になった久美子。
1年生の時に部に入るのをためらってた姿から見続けたからこそ
ここまできたか~ってなんか感慨深いです。
だからといってまだまだ貫禄とは程遠い
ぎこちない立ち振る舞いはご愛敬ですね。
メンバー選びで誰かに声をかける側(上手い子側)と
声かけられるの待ちで、残ってしまう子がいたり、独特な部の
人間関係がリアルです。
フォローしてくれる3年組も良いし、我が道をいくみぞれの姿も
らしくて良いです!
上手いメンバーを集めてどんな大会も本気で臨もうと
チームへの声掛けしてた麗奈。
それぞれの肩書、役割があるなかで麗奈と久美子の
お互い意識しつつも本音を後回しにする感じや本心を聞けて
ほっとする、そんな二人の深いところでの絆が嬉しくなりますね。
高みを目指すうえで麗奈のように技術でも立ち姿でも引っ張る存在が
もちろん必要だと思いますけど
そこは大所帯。
誰もが自信を持って前を進み続けるほどの実力がある訳では
ありません。
厚みのあるメンバー編成の為には部員みんなの底上げが大事です。
そんな時、先輩、後輩の橋渡しとして、1年生の相談役だった経験
を持つ久美子のような引っ張るってより後ろから押しあげる存在もまた
必要なんですよね。
久美子のちょっとした気付きや助言で
マリンバ奏者のつばめが自信を持って一気に上手くなっていきます。
葉月もそうだけど全体の底上げが出来る学校はきっと強くなるし
そういう流れが出来なければ、毎年メンバーの変わる学生の
部活動で強い学校であり続けることは出来ないんでしょうね。
マリンバの独特な響きが劇中心地よかったな~。
真っすぐ上だけを目指し1点を追う麗奈目線と
今まで何故そこに?ってくらい色々な人間関係に接してきて
常に周りを見てきた久美子目線。
どちらも目標を達成するためには不可欠なんでしょうね。
あっ、それとたぶん二人の調整役?の塚本も・・・
確実に成長している久美子達2年生ですけど
かつてのあすか先輩達のような新1年生からすると絶対的な世代差を
感じられるような大きな存在になれるのか?
いつも自分が正しいかどうかの葛藤をしつつ後輩を導いてく
久美子の姿にまだまだ貫禄のようなものは感じませんけど
それは1年生、久美子目線で先輩達を観てきたからこそ
感じるものであって
当時の小笠原部長にしたって、常に自分が部長として十分に出来てるか
の葛藤は描写されてたんですよね。
やっぱりずっとシリーズを作り続けてきてくれたからこそ
そしてそれを追ってきたからこそ
キャラの成長と共に1年生~3年生それぞれの立場、目線を
久美子達と一緒に体感できる。
あたかも自分が1年生から、2年生、3年生と時を重ねたかのような
リアルで熱い感覚を味わえる。
こういう青春、成長物語って大好きなんですよね~。
どのチームが代表になるかのクライマックス
部内のオーディションに当たる演奏シーンについては、
思い切りよくバッサリカットされてて
結果のみでの演出ってことでちょっとあっけなかったな~。
特別編だけど、演奏シーンはちゃんと入れてほしかった・・・。
音楽の審査って人の主観で多少なりとも左右されるものだろうし
劇中、一般票も加味されるってあったから、
かつての麗奈と香織先輩のソロオーディションみたいに
実際の演奏で自分も
審査するつもりで音楽聴けたら最高だったかな~って。
ただ
チームメンバー紹介を次々眺めてて、改めて吹奏楽部の人数の
多さ(特に1年生の充実ぶり)+新1年生が加わる更なる
熱いオーディションや全国金に向けての歩みに期待しちゃいますし
これだけの人達を高い目標にむかってまとめ上げ導いていく
久美子にがんばれ~~って気持ちが入っちゃいますね。
主要メンバーだけでなく各パートの
脇キャラまで見覚えある~~ってなることでより北宇治の吹奏楽部に
感情移入して観れるんじゃないかなって来春の新作が本当に
楽しみです。
そして、来春、次の曲が始まるのです!