かさい さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:途中で断念した
キャラが状況を説明しすぎ
タイトル通り、キャラクターが状況を説明しすぎていると感じた。
國弘さんや阿部さんをはじめとした素晴らしいアクションアニメーターとufoのCGや撮影力をもってすれば、アニメ本来の"動き"、画の見せ方や表現、演出面で十分描写できるはずなのに、キャラクターが戦闘中の状況を逐一事細かに説明してくれる。
(とどめを刺されたのは、10話で必死なっている善逸の横で伊之助が「山育ちだから毒も効かないし内蔵の位置も変えれる」と血を吐きながら誇らしげに解説しているシーン)
これを戦闘中にやると、秒単位で戦況が一変する緊迫した状況でもキャラモノローグやセリフが挟まることで戦闘のテンポが一気に落ちてリアリティが損なわれる。
漫画は読者が能動的に読み進めるので、戦闘中のモノローグやセリフも原作を読んだ時はそこまで気にならなかったが、アニメは演出でコントロールし、視聴者はそのコントロールされた映像を受動的に見ることしか出来ないからテンポは完全に演出、つまり作り手側の意図したものにしかならない。
ここまで社会現象化した爆売れコンテンツなので、大多数の視聴者はこの演出含め作品を好きになっている(もしくは気にしていない)のだろうけど、個人的にはその部分の演出が耐えられず、クライマックスの10話で断念。
ufotableのポテンシャルは言うまでもないので、もう少し別ベクトルの演出であれば、もう少し楽しめたかもしれない。