U さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
B. ネタバレ注意 – どう生きるか
NUT制作のオリジナルアニメ
{netabare}
移動要塞の秘密を知った人間と人間を助けようとするサイボーグの奮闘を描くSF
<メモ>
デカダンス(フランス語で退廃的、没落、衰退)という言葉を聞いたことがないせいか興味を持てず視聴が遅れましたが面白かったです。
1話を見て人間vs未知の生物 という既視感のある設定ながらタンクを背負って戦うとか、動く巨大要塞とか、殺した生物からエネルギーや食糧を得ているのが面白いと思ったのに
2話冒頭で、人々が仲間の死を悲しんでいる映像の後に
「デカダンス」はソリッドクエイク社が送る超巨大娯楽施設 という説明が流れてきて
リアルだと思っているのは人間だけで、サイボーグ達は絶滅危惧種の人間と触れ合いながらゲームを楽しんでいた!って驚きの展開に
「ガドル」との戦いで人間は死ぬこともあるのに、サイボーグは素体が損傷するだけ
最後の砦であるデカダンスと仲間を守るため必死に戦う人間に対し、サイボーグはただのシューティングゲームって怖すぎる
知らないって恐ろしいですね
システムは空間圧縮装置を使用して全てを消滅させようとしてましたが
プレイヤーはログアウトをすればいいけど人間はデカダンスと一緒に消滅しても構わないってことですよね
デカダンスの他にも「人間と触れ合える」ゲームが存在するから絶滅しないってことなのか、絶滅しても問題ないと考えていたのか
サイボーグは元は人間だったそうですが長い時を経て今はロボットだそうです(HPより)
カブラギのナツメやパイプに対する態度や、ミナトが危険を冒してもカブラギを庇おうとする姿勢から人間と同じような感情は持っている?
ジルがデカダンスに残したバグって何だったんだろう?
<主要登場人物>
・カブラギ:小西克幸 装甲修理人/夜は回収人 かつてはスゴ腕の戦士 パイプという「ガドル」をペットにしている
・ナツメ:楠木ともり 幼いころにガドルに襲われ、父と右腕を無くした
・ミナト:鳥海浩輔 デカダンスの総司令官 カブラギの友人
・クレナイ:喜多村英梨 タンカー最強の女戦士
・フギン:子安武人 ゲーム警察 「世界にバグは不要です」 ムニン(素体はカラス)と行動を共にしている
・ジル:村瀬迪与 矯正施設にいる元デカダンスのコア開発メンバー
<ストーリー>
遥か昔、人類は突如として現れた未知の生物「ガドル」の脅威にさらされ世界人口の9割以上が失われた。
未曾有の事態に対「ガドル」戦闘集団 “かの力” に所属する戦士ギアは移動要塞「デカダンス」を完成させる。
「ガドル」体内に流れるエネルギー オキソンを活用した移動要塞は人類の最後の砦で
わずかに生き残った人類は居住空間としてオキソン貯蔵用タンクを与えられる。
以来数百年、タンカー(ギアのサポートをする戦えない人々)はギア(戦う人々)の庇護の元平和に暮らしてきた。
「デカダンス」のタンクに住むナツメは幼少の頃、「ガドル」により父と右腕を亡くし孤児院で育った。
孤児院を出た後は“かの力”への入隊を希望していたが、右腕のないナツメはカブラギ組に配属され装甲修理人として働くことになった。
ある日、装甲の外壁を掃除中に「ガドル」が出現しナツメ達が外にほおり出されてしまう、絶体絶命のナツメを助けてくれたのはカブラギだった。
カブラギが元戦闘員だったことを知ったナツメは戦闘方法を教えて欲しいと頼む、最初は断っていたカブラギだったが
ナツメは腕を失った時に死亡扱いとなりシステムに認識されないバグのような存在だとわかり
バグの生き方を見たいという思いと前向きな考え方に無気力で生きる事を捨てようとしていた自身が救われ、戦闘の仕方を教えることにする。
実は「デカダンス」はソリッドクエイク社が作ったドーム型の超巨大娯楽施設で、サイボーグ達はドーム上空に浮かぶ飛行船のようなところから
プレイヤーとして「デカダンス」にログインすると人間のような姿の素体でとギアとして「ガドル」狩りを楽しみ、タンクにいる絶滅危惧種の人間と触れ合う事もできる、というゲーム。
(少数だが人間の中にもギアと同じような戦闘員がいる)
カブラギはサイボーグでプレイヤーとしてトップランカーだったが、伸び悩む仲間にリミッター解除の方法を教えたため(チート行為)
システムから昼は装甲修理人、夜は回収人として人間の中からバグ(この世界に不都合な人)を見つけチップを回収する手伝いをさせられていた。
新イベント「極寒ノ雪上戦」が発生する。
「ガドル」の巣(ネスト)が見つかったと知らされた人間はこれが最後の戦いと意気込むが、このイベントはクリア不可能。
ギアもタンカーも全滅、絶望の中カブラギ達伝説の戦士が戻って来るというシナリオだと知ったカブラギがナツメの出撃をやめさせようとするが本当の事を話せないため止めることが出来なかった。
窮地のナツメを救うためカブラギが「ガドル」を倒してしまいイベントのストーリーが変わってしまったためカブラギは矯正施設送りとなる。
矯正施設で強制労働をする日々だが、システムに詳しいサイボーグ ジル に頼み施設からデカダンスにログインさせてもらうと
戦闘の真っ最中で、あろうことか「ガドル」がデカダンスのタンク内に侵入していた。増えすぎた人間を間引くための作戦らしい。
それを知ったカブラギはシステムのやり方に疑問を抱き「ガドル」工場を壊すことにする。
工場の廻りはシールドで覆われているがシステムにチップが認識されないナツメとチップを抜き取られたカブラギの素体なら突破できる。
2人が工場に侵入し、矯正施設の仲間に助けられ爆破を成し遂げるが工場産ではない(システム管理外の)「ガドル」が誕生してしまう。
システムは「オメガ」と名付けた「ガドル」を消滅させるためデカダンスのクローズを決定する。ドーム内全てを空間圧縮装置で消去するのだ。
消滅のタイムリミットが近づく中、「ガドル オメガ」を倒すためカブラギはデカダンスを素体としてログインする。
デカダンスは消滅してしまうのか。。。
{/netabare}
23.2.5