薄雪草 さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
部長にだけ伝わるもの。久美子だけに聴こえるもの。
立場が人をつくる。
それを経験した人なら、痛いほど意味がわかるはず。
ドラムメジャーでも、副部長でもない。
北宇治をまとめ上げるのは、部長の役目なのだ。
滝先生は、{netabare} だから、久美子の意見というより、性格に賛助したのだろう。 {/netabare}
部長にだけ伝わるエンパワーメントってあるんだ。
北宇治に得られた滝先生ならではのマネジメントなのだ。
〜
全国で銅。関西で金(ダメ金)。
その勝因は何か?
そこの敗因は何か?
全てはそこに伏線がある。
そして必然がある。
これまでの北宇治にあって、これからの北宇治にはいらないもの。
そのためのアンサンブルコンテスト。
風を吹かすのだ。
一人ひとりに、新鮮でフラットな追い風を。
自主自律を鍛え上げる、力強い上昇気流を。
〜
EDが流れる。
ここまでの "軽さ" といったらどうだ。
北宇治の演奏に飢えて仕方がないじゃないか。
あぁ、このやるせなさにいったい何を吹き込めばいいと言うのだろう。
でも、ちょっとだけ待ってほしい。
{netabare}
EDのあとに流れてくる {netabare} ユーフォのメロディ。{/netabare}
誰も聴いたことがない、久美子が {netabare} 血相を変えるそのメロディ。{/netabare}
原作に傾注していた私も、意表を衝かれてしまった。
サウンド オブ ユーフォニアム。
たった10秒の演出が、99%の思い悩みを帳消しにしたのだ。
完全にガツンとやられた。
二の句が継げなかった。{/netabare}
〜
城は人でもつ。
この "もつ" は、 "保つ" と書くのだそうだ。
北宇治という城。
もちろん城主は久美子だ。
2024年の春、新しいメンバーたちが石垣を組み上げる。
それぞれの夢を全てのステージで叶えるために。
その輝かしいプレイヤーシートの指名を受け取るために。
いよいよ事態は風雲急を告げるのだ。
〜
京アニってすごい。
期待を少しも裏切らない。
原作をさらに超えてくる。
この58分はアツすぎる。
この入場料は、安すぎる!
おまけ
{netabare}
プロデュースとして【推しの子】と似た手法。
でも、コンテンツとしては久美子たちが先輩だよ?
3期もメインステージに押し上げよう!
わたしは【 推しの久美子 】で行く!!
{/netabare}