テナ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
そして次の音楽が始まったのです。
この作品は楽しみにしていた作品の1つです。
主人公の久美子が部長になり後輩を導く立場となります。
まず全体を通して劇場アニメではなく特別編、映画館でみるOVAに近いかな?と思います
。
内容はアンサンブルコンテストが題材になっています。
全体的評価は悪くなく100点中で言うなら90点です。
何故、90なのか、演出にストーリーに演技に映像や音は文句なしの素晴らしい作品です。
ですが、1つ残念なのが部内での大会参加を掛けた出場権の審査がオールカット。
時間的に出来なかったんだろ?仕方ないじゃないかと言われると、そうなんですが……
せっかく、劇場と言う舞台でアニメと言う映像や音源を使えるのですから、そこは部員の頑張りの成果を見せてよ!ってなります。
せっかく、引退した3年の先輩方も参戦してくるのにww
勿論、他は凄く良かったけど、他が良かった分、そこの残念さは浮き彫りになってしまったかな?
で、今回はやっぱり久美子が良かったかな。
麗奈に嫉妬する場面や、逆に麗奈の久美子に対する不安そうな表情は可愛かったです。
最初は、久美子は部長としてはなんだろ?
少し頼りないかな?って。
最初は投票の話とかも自分の意見と言うよりは反感を買わないように、2つの意見を纏めて間を取ったりと……
確かに部長とか立場ある人って自分の事より部員を気にかけたりとか、1人1人の意見を聞いてしっかり自分の意見を加えて発言する事も大切だと思いますし、久美子は自分の意見を言えてないかな?と思いますが、けど、最初はそんなもんですよね。
初めての部長だし、手探りだし、私もそうした場合は意見の両方を纏めてました。
部長って立場だし、どちらかに肩入れも中々出来ないですよね。
そうした決断をするのが部長かもしれませんが、それは誰もが出来る決断ではなく、意見の間を取ると言う久美子が選んだ回答の理由が解る気がしました。
でも、久美子は部長として成長していきます。
部員を一人一人見てアドバイスをする。
これって凄く難しい事ですよね。
その人を一人一人見ていないと絶対に出来ないアドバイスです。
出来ない事にザックリした言葉で言うのではなく的確にアドバイスをする。
出来ないなら出来ない理由を一緒に考えてくれる。
良い部長さんだと思う。
彼女が部長に選ばれた理由が解った気がしました。
麗奈が言う様に「部長に向いている」のだと思います。
麗奈は逆で厳しい先輩かな?
彼女の言葉は正論です。
言葉は厳しくても実力や頑張りを認めてくれる先輩だと思う。
多分、1番優しい人かな?
優しいだけが優しい人じゃないし、優しいから相手の事を思うから相手に厳しくあたる。
厳しいのは、その人なら出来ると信じているからです。
けど、久美子の言うように本当に彼女の言葉は「正論」なんですよね。
正論は正しくはあるけど正しさは時に人を傷つけるし、心を簡単に折っちゃう場合もある。
だから、正論を伝えるのは正解かもしれないけど正しさではないと思います。
けど、やっぱり麗奈は良い先輩だよ。
優しい久美子先輩と厳しい先輩の麗奈先輩
上手くバランスが取れてる気がしました。
副部長は……副部長は……力仕事担当かな?
出番が少なすぎてあまり言葉に出来ないww
そして、コンクールの結果は……
私はてっきり……
けど、何かリアルな結果な気がしました。
さて、そんな訳で短い話ではありますが、久美子ファンは部長としての成長が楽しめるし、物語もいいし制作も安心の京アニさんだし、見るか悩んでる人にはオススメです!
悩むくらいなら見た方がいいレベルの仕上がりかと思います。
ラストの麗奈と久美子の決意。
彼女達の高校生生活最後のコンクールへの決意がカッコイイですね!