蒼い✨️ さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
例えるなら、ねるとん紅鯨団?
【概要】
アニメーション制作:SIGNAL.MD
2019年10月25日に公開された54分間の劇場版アニメ。
監督は、久藤瞬。
【あらすじ】
ルックスが良いのに性格の問題で女の子にモテナイ男子高校生4人が、
大金持ちの執事でもある後藤田、その主人である堀ノ宮早紀子お嬢様(=ホリコ)の話で、
5人1組で出場してイケメン高校生日本一を決める『モテメン甲子園』に出場することに。
ホリコは詐欺メールに引っかかって父親の金に内緒で手を付けてしまい、
優勝賞金の1000万円からこっそり返済するのが目的。
そして、主人公である時夫は話の最中で紅茶を派手にこぼしてしまい、
高級絨毯のクリーニング代100万円のために断れない状況に。
後藤田の指南でモテメンになっていく4人であったが、
同時に4人共に可愛いホリコに惚れていくことに。
実はホリコには好きな男性がいて、
男5人女1人の気持ちが物語のクライマックスを作っていくのだった。
【感想】
男性キャラがやたら細身でキラキラしてて唇が色っぽいデザインでイケメン役声優勢ぞろい。
ホリコがこのアニメの視聴者の自己投影キャラであって、禁断の恋やら、
イケメンたちのハートをキャッチして告白を聞くそのシチュエーションに胸キュンする。
それだけの完全に女性向けのアニメ。キャラクターの気持ちになりきれば楽しめますし、
そうでなければ、『なんじゃこりゃ~!』な内容ですね。
『モテメン甲子園』の審査のために出場者のプライバシーを盗撮する話であるとか、
イケメンにキャーキャー言うだけのモブ女子とか漫画チック過ぎてて、
思うところがなかったわけではないですが、そこそこには面白かったですか。
一応は、岡田麿里さんが脚本ですが、原作が秋元康氏であることに、
作品の根幹設定とか親の金を盗むサキコとか、いろいろ狂っている理由に納得しましたなあ。
不特定多数の大勢に愛の言葉を振りまいてみんなにチヤホヤされるアイドルであることよりも、
『キミだけにモテたいんだ。』の精神で、国内で超メジャー設定である大会の決勝の舞台で、
多分1万人を超える若い女性たちの前で、ホリコへの告白大会で4人振られる。
大会の趣旨に逆らった彼らの失恋大会で舞台ジャックしてしまったのは、
原作の秋元氏よりもマリー脚本の特色かな。どっちがメインで話を作ったかわからないですけどね。
男性向けアニメにもおかしな設定なのがチラホラありますし、女性向けアニメだからっと言わず、
そういうバカバカしい部分も気にしなくて楽しめる鷹揚さを持っている人、
もしくはイケメンと彼らのヒロインであるサキコの関係性を自分のことのように楽しめる人向け。
しょうもない設定のくせに、意外と脚本はちゃんとエンタメしていました。
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。