あと さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
海の色と人の心。おとぎ話のような世界観の青春群像劇。
海で暮らしてきた人たちと地上で暮らす人たちが出会い傷つき揺れ迷い変化して成長し足掻く思春期の少年少女たちの恋愛模様を描いた傑作でした。
今まで見てきたアニメの中でも特に良かったです。世界観の雰囲気の良さ、作画の圧倒的な美麗さ、ストーリーの面白さ。色々な感情が絡み合っていき心が変化していくその心情描写が切なくて綺麗で苦しくてとっても味わい深くてよかったです。もう素晴らしいとしか言えないくらい。ただのドロドロした三角関係を描いた恋愛ドラマではなくて、とても綺麗で気まずくて切なくてそれがとても愛おしくて心地いいんですよね。それでいて踏み出せない人種の違いや考え方の違い、時間の変化など様々な要素があってストーリーが面白かったです。この作品のメッセージ性もとても共感して、何が答えでなくてもいい。いつだって事由であるという人間の感情をメロドラマで描いていて深く染みました。
初め見た時は正直序盤はなんか雰囲気のいい青春アニメだなあと思っていただけだったのですが、2クール目からは雰囲気も変わって苦しくなってきて大爆発して面白くなってきます。キャラクターデザインがみんな可愛くて音楽も雰囲気もセリフ回しもちょっとアクセントが効いてていいですね。この辺はやっぱり岡田麿里さんらしいところなんでしょうかね。
まあ感想としては美海ちゃんが2クール目からメインキャラクターになって可愛かった、もうずっと可愛くて頑張っていてけなげで好きな気持ちを大事にしていたところが好きでした。P.A.WORKSの最高傑作なんじゃないかなと思います。