nyaro さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
クリスマス前の女子が仕事優先の彼に拗ねる話。完全な恋愛もの。
初めに見たときは、ストーリーの単調さであまり評価できませんでした。が、再視聴してみて無名のラブストーリーとして見ると、これが結構面白いし最後にカタルシスがありました。どちらかといえば、TV版でやり残したラブストーリーを見せてくれる話と考えた方が、楽しめる気がします。
考えてみれば、無名がプレゼントしたいっていって編み物しちゃうとか、完全にクリスマス前の女子です。ここのキラッキラの無名がちょっと笑いますけど可愛く描きすぎです。で、彼氏は仕事優先で構ってくれない。
{netabare} 気持ちが伝わらなくて、拗ねてたら彼がキレてかみつこうとするみたいな感じもありました。で、バラバラに行動していたら無名ピンチ、そして生駒駆けつける。 {/netabare}
ここは完全に彼から押し倒された女子が、ヤケクソで他の男と遊んでたら犯されそうになって、そこに彼が駆けつけてくれるっていう話です(もちろんアナロジーとして)。で、まあ最後はあんなことですから、完全にラブストーリーでした。
肝心のカバネリという中途半端な存在の悲哀の話は、敵の素性と重なる部分はありますがおまけ程度です。TV版より作画が洗練されてますし、バトルは迫力もあるし、女子は可愛いですが、そこは単なる舞台と設定の気がします。
本作はもともと進撃の巨人とゾンビものの合わせ技のような作品ですし、どうも制作の姿勢が中途半端なんですよね。画面全振りみたいな感じです。ですので、いわゆるテーマ性とか文学性ではなく、エンタメとして楽しむのが正解かなと。感動系というよりは爽やかな青春恋愛ものですね。
低評価ではないですが、高評価はなあという作品です。ただ、1、2回素直な目で見る分には十分以上に面白いと思います。
映画なのでTVよりも厳しめに付けると、ストーリーは単調ですけど恋愛視点だとそれなりに面白いので3.5。キャラ造形はそれほど深みはないですが、設定の面白さと無名可愛い加算で4。音楽と声優さんは普通だけどアベレージと言う水準ではないので3.5ずつ。
作画はいいんですけど最高ではない気がします。止め絵もあるしちょっと気が抜ける場面もありますので4かなあ。