徳寿丸 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
時代劇テイストの良い作品
オリジナル(2023.7)
ニトロプラス虚淵玄氏が時代劇の「必殺仕事人」ベースに一人の愚直な薩摩武士の苦悩と恨悔、因果と報い、そして士と死を1クールで時代劇のエンタメ性の中で美しくというと語弊があるが綺麗に描いていると思う。それはEDの坂本さんの曲の締め方にも表れている(私感)。
最近は時代劇というとN〇Kの大河ドラマ(時代劇なのかは置いといて)位しかお目にかからない。自分が子供の時分は
月・・・水戸黄門・大岡越前・江戸を斬る(東芝劇場?)
火・・・新伍捕物帖・大江戸夢日記?
水・・・銭形平次
木・・・遠山の金さん
金・・・影の軍団
土・・・暴れん坊将軍
(殆どうろ覚え)のように毎日のようにあったもんだ。最後の方は「鬼平犯科帳」「必殺シーリーズ」がある位だったかな。
自分は時代劇好きなんだよね。子供時分に慣れ親しんでるから、侍言葉とか堅苦しい表現もある程度は理解できる。「忝い」なんて凡そ現代じゃ通じない。この作品若い人には言葉が通じなかったんじゃないかな?それはそれで文化とまで言うと大袈裟だけど廃れていくかと思うと物凄く残念で仕方ない。勿論、スポンサーがつかなきゃドラマ制作できないし時代の流れなんだけどさ。
そのうち、大河も全部現代語表現とかなったら笑い物だよね。ひょっとしてなってる?自分はもう十数年観てないから知らないけど、脚本家や構成作家だって世代が代わっていくわけで、時代劇に馴染みがない人達に時代劇が作れるのかって話。
そういう意味でもこの作品は「利便事屋」(リベンジャー)の語呂合わせといい時代劇と現代劇の合わせ方も良いセンスだと思う。
私のツボ:ネコの絵、