なっぱ𖧷𓈒𓂂 さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
必殺技なんてない、地道に、だが着実に。
原作未読。2度目の鑑賞。全26話。
面白かった気はするけど他のサッカー作品と混ざって
内容までは記憶が曖昧だったので再鑑賞しました。
面白かった記憶は正しかったようで、
作画はともあれ楽しめるストーリーです。
作画についてはサッカーシーンになると微妙に感じて、
サッカーならではの躍動感やパスの凄さが伝わらず
選手たちの頑張りや技術の成長っぷりは
こちらの脳内で補正してあげるといいでしょう。
レビュータイトルに書いた通り
現実離れしたスポーツ作品にありがちな必殺技はなく、
リアリティ寄りの表現なのでアニメとしては
少々地味にも見えますが私はこのくらいが好みです。
{netabare}地味だからこそ試合ごとに着実に成長していく様が
とても分かりやすく表現されています。
自チームよりも強い相手チームを踏み台にしていき、
負けたり引き分けだったりと勝てない試合が続きますが
サッカーを攻略していく感じは心地いい。
だからこそ、
最後に立ちはだかった大阪ガンナーズが
どれくらい強い相手だったのかもう少し知りたかった。
リアルサッカーをあまり知らない私には
"ここまで負けなしで連勝してきた"という説明だと
どの規模でどれくらい強いのかよく分からなくて、
せっかく勝利した試合だったけど
観客の反応と私にかなり温度差がありました。
サッカーとしては楽しめましたが、
この作品の本筋である下克上での達成感を得るには
自分の知識不足のせいで1歩及ばずでした。
またその試合の後に
赤崎選手がオリンピック候補で選ばれた時も、
そういう可能性のあるところにいたんだと驚きましたw
ETUは私が認識していたよりも
遥かに強いポジションだったんですね〜
最後の最後でこの認識のズレが発覚したら
ここまで観て抱いていた感想にも誤差が出てくるので
なんだかフワッとした感覚で終わっちゃいました。
内容が面白いだけに本当に惜しい部分です。
最終話で行われた地域住民達と
カレーを食べるシーンは良かったですね(*´˘`*)
どんなに強くなって試合に勝てるとしても、
周りの人達(応援)がいてくれてこその強いチーム。
なかなか言語化しない監督と
それをなかなか汲み取れない選手たちとの
いがみ合いから信頼関係が出来ていくところも
この作品の見どころとなっていて面白かったです。
地味な選手が多くてキャラの物足りなさはあったものの
バランスは良かったのでストレスはありませんでした。
{/netabare}