nyaro さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
少年マンガ的で面白く感じなくなったので無理せず断念。
ちょっと昔の少年マンガ的作りで、私の好みではありませんでした。ただ、まあ冒頭2話くらいまでの作りは悪くなかったので、この仕込みが何かの種まきなら、それほど子供っぽくない要素もありそうな気もします。
が、まあ、面白く感じないのに無理に続けるのは、SFだけにしておきます。本作は一旦断念で。
2話 地蔵と受精がいい掴みでした。シリアスでダークな絵柄なら良かったのに…
{netabare} 日本では、地蔵菩薩は子供好きで子供の味方のようなイメージがあると思います。また、地蔵信仰は道祖神信仰と合わさっています。で、この道祖神というのは村や集落を守る土地や境界の神らしくその地域の風習に基づく祈り方があって、よそ者が間違えて祈ると恐ろしいというイメージがあります。そのお地蔵さまをバールのようなモノで破壊しているのが子どもというのが、なかなかな雰囲気のスタートです。
地蔵が恐らくキーポイントになるのでしょう。
1話冒頭の入学式のシーンで心が折れかかりますけどね。作画というよりもキャラデザはなんとかならないのでしょうか?主人公が中学生にしか見えません。で、ホラーの内容も思っていたより都市伝説っぽくて、あれ?期待外れだった?と思っていたら、夜宵ちゃんの過去の事件です。
なにか母胎に受精のイメージが重なってましたね。で、冒頭の地蔵のシーンと地蔵+αが何かのお守りになるみたいですから、何かその辺にテーマがありそうです。αの部分は女性の身に着けるものとかそういう縛りがあるんでしょうか?
(追記 地蔵菩薩のWIKIを見たら>
『サンスクリット語では「クシティガルバ」。クシティは「大地」、ガルバは「胎内」「子宮」の意味で、意訳して「地蔵」としている。』
とありますので、女性、母、受精などの関係はありそうですね。)
で、2話は地蔵関係ないんかい!と思いましたが、登場人物の説明回で3話くらいは使うでしょうから、4話までは見たいですね。詠子の設定が楽しみです。
にしても、あの神経という設定…うーん、独自設定はいいんですけど、あまりメジャーなオカルトから離れすぎると、設定の説明だけ聞かされて解決のときポカーンとなってしまいますので、これだけにしてほしいです。
狭義の霊を題材にするホラーというのは新奇性を出すのが難しいカテゴリーかなと思いますが新しい作品が結構でます。その中では今のところ掴みはOKですね。
最大の不満はキャラデザの幼さというか絵のチューニングです。もう少し人物のリアリティ度を上げるだけで、かなり雰囲気が出るし見やすくなると思うのですが…というか、コミックスの作画をネット検索したら、ちゃんといい雰囲気になっているのになぜアニメはこうなった???{/netabare}
3話 思っていたより単調かなあ…「怖さ」はいいですけど。
{netabare} 水子供養とか鬼子母神についてはいろいろ言いたい事はありますが、それは設定の問題なので脇に置きましょう。そして水子というのは、消えた母親の時の胎児+受精っぽい絵とはつながる気がするので、そこもいいとします。
ただ、オカルトが単調かな…1話の地蔵、2話の人形とか3話の水子は子供に関わる感じもあるし、人型(ヒトガタ)ということで、その辺の統一感はあるのですが、人形にしても水子にしても「恐ろしさ」と「その本来的な意味」に関して深掘りがないのでいわゆる怖い話レベルでとどまっている気がします。
今後、地蔵、人形、水子という流れと母にまつわる話がちゃんと進むかどうかですね。それと主人公の右手の話ですか。
ただ、ホラーとしての恐ろしさが、3話を見た限りヤヨイとエイコの顔芸で終わっている気もします。まあ、それと絵ですけどキャラ造形が幼いのでそこの効果も薄いです。要するに全体的に子供っぽい怖さです。所詮はジャンプ…というレベルなんでしょうか?それでは面白くありません。
怖さを顔芸でなく話で出していけるかどいうか。そして、幹になるストーリーがちゃんと進むかどうかがポイントでしょう。
引き延ばしっぽく、寄り道が多かったり、新キャラ増えすぎたら切るかもしれません。 {/netabare}
5話 話それ自体は悪くない気がするんですけど…演出?作画?何か惜しい…
4話も5話も霊それ自体の話は悪くないんですけど…怖さがイマイチなのと解決をもう少しパターン化した方がいいかもしれません。
4話の霊の退治の仕方、がんばって話を作ったのはいいんですけど、夜宵の能力が全然見えてこないので話で説明されて解決したような感じで爽快感がありません。
キャラを理解するために、その辺もうちょっと能力を見せるというか定義する工夫が欲しいです。1話からずっと感じていた違和感はそこが大きいかも。だから、何をやっているのか置いてけぼり感があります。
それとコメディパートとシリアスのバランスがイマイチかなあ。詠子のキャラの普段とダークのギャップはわかりますが、普段パートがギャグに寄りすぎていて詠子もキャラが見えてこないです。
作画というか崩し方も極端だし。もっと、作画と雰囲気はシリアスよりにしてギャグをやった方が、面白さと怖さの両面をもつような演出になるのになあと思いました。(故楳図かずお氏とか伊藤潤二氏とかみたいな)
それとやっぱり個々の霊の話に終始して、本筋がおろそかですねえ。連載漫画なら仕方ないですが、アニメはもうちょっと構成を考えて欲しいかな。