もにょ さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.0
作画 : 1.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
「微妙」以外の言葉が見つからない。。。
主人公を尖らせるのは別に良いが、問題は改善するまでが長すぎるという所。もっと早めに改善させるか、「立ち直る余地がある」という思わせぶりをちょいちょい入れないと、ただただ共感できない主人公が永遠に馬鹿をやる話になる。当然見てて苦痛でしかないだろう。
例えば、進撃の巨人の主人公は尖っていたが、初期の方であっさり「分からされる」。要するにこれをしないと駄目なんだけど、そのタイミングが遅すぎるし、それなりのスタッフを投入してる割には話の構成も下手の一言。
要するにね、その手は最近割と出し尽くされてるのよ。珍しくもない。結局、原作付きアニメとオリジナルの実力差が如実に出ちゃった感じだね。下手な真似でしかないよ。
まず12話構成という大前提を初めから考慮しないと駄目。この性格なら2~3話目にイベントが無いときついだろう。ただ実際にウザいのは、主人公もそうだが仲間もかなり救えない。マジで一人を除いてクソ野郎、クソ女ばかりであり、正直何がしたかったのか分からない。これを見せて結局どうしたいんだよっていうね。
これが若い青春のぶつかり合いとでも言いたいのか???ってレベルではある。「青春災害群像劇」を謳ってるので、そういう試みで間違いないんだが、なんていうかね。ただただ「頭が悪すぎる」だけなのよ(笑)せめて悪知恵の一つでも働かせてくれよと。つーか未来人が頭悪すぎるし弱すぎるだろ(笑)だから悲壮感が全くないので説得力に欠けるのよ。それこそ、巨人と調査兵団ぐらいの悲壮感は欲しかったところ。
例えば、海外ドラマではこういったヒステリーを描くものは結構多くある。ただ、主要人物は馬鹿ではない。馬鹿は馬鹿としてちゃんと描く。だからこそ共感できるのよ。「ああ、こんな状況だったらそう言うかもね」「この馬鹿野郎ならそうするかもね」ってね。
突き抜けたいならもっとドロドロすればいいし、そうじゃないなら話のテンポを早めるべき。そのどちらもないから気持ち悪い。その割にスタッフの手口、やりたい事がバレバレで、新鮮味も無い。色々なものの二番煎じ以下をただただ下手な構成で見せつけられるだけなので、如何ともしがたい。オマージュにもなってない。
まぁ全体的に、兎に角話数が足りないのに余計な設定を入れすぎたね感満載だね。予算も足りなそうだ。「青春」「災害」「群像劇」のどれか一つにフォーカスすべきだった。非常に残念な作品ではある。